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私の好きなイタリアの小さな町  Meleto(メレート)

 私の好きなイタリアの小さな町
    Meleto(メレート)

 

 突然、2〜3泊の国内小旅行をしよう、となりました。2013年の晩秋のことです。犬といっしょの移動ゆえ、車がいちばん。我が家から4〜500kmのトスカーナ地方に決めました。
 ハイシーズンも終わり、きっと各所の宿泊先が料金ダウンしているに違いない。そう予測して、夫がネット検索。キャンティ方面近くの古城ホテルが、特別料金を提供していました。メゾネット様式の広〜い部屋ながら、中の上クラスホテルなみの宿泊料。お城特有の広大な庭園にもひかれ、ここに2泊の予約を入れたのです。

 

 フィレンツェから車で1時間も要しないところにめざすメレート村がありました。アレッツォ県内ながら、シエナにも近い地です。キャンティ地方はたびたび訪れているものの、この一帯は初めて。変哲ない町をすぎて、なだらかな丘を進む頂上に、古城ホテルがありました。
 さすがに膨大。どこに車を停めていいのかわからないし、ホテルのレセプションも見当がつかないほど。スタッフらしき知的な女性に尋ね、ようやくチェックイン手続きが完了しました。

 

 古城を改修したホテルだけあって、何架所もの建て物があります。駐車場も、その宿泊所によって変わる、というシステム。歴史のほどはしのべるものの、室内は通常のホテルなみに近代化されていました。
 フィレンツェ共和国統治下のお城だったこのホテル名は、Villa Barberino(www.villabarberino.it)。1988年に現オーナーファミリーによってリニューアルしてのオープンとはいえ、今だ改修しきれない館も残っています。最大の魅力は、なんといっても、ルネッサン調の庭園です。映画のシーンに登場する中世の城庭そのもの。糸杉の木々に囲まれているのがトスカーナらしい風景となっています。

 

 メレート村のある自治体Carviglia(カルヴィリャ)は、やはり、中世の歴史と文化が豊富に点在した興味深い地帯です。美術館、博物館、そして教会などなど。小規模ながら、見ごたえがあります。
 そして、季節折々の行事も楽しみ。ことに、食イベントが充実しています。春には、「カタツムリのソース祭り、秋の「ぶどう祭り」や「きのこ祭り」、初秋だと「新オリーブオイル祭り」などが繰り広げられます。

 

 タカコ・半沢・メロジー

 

 

author:タカコさん タカコ・半沢・メロジー 半沢隆子 半沢タカコ, category:私の好きなイタリアの小さな町, 21:26
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私の好きなイタリアの小さな町  Lago di Iseo(ラゴ ディ イゼオ)

 私の好きなイタリアの小さな町
  Lago di Iseo(ラゴ ディ イゼオ)

 

 北伊の湖で、日本人にいちばん人気なのは、たぶんコモ湖ではないでしょうか。その次がマッジョーレ湖,ガルダ湖、と続くのかもしれませんね。
 ちなみに、ドイツ人は、ダントツにガルダ湖好み。なぜなのか、もうひとつ理由がわからないままです。

 

 さて、私はというと、ここで紹介のイゼオ湖に最も愛着を感じます。ベルガモ県とブレッシャ県境いのため、我が家から最短距離のため? いえいえ、そうではありません。以下の関与によるのです。

,気曚秒量湘戮ない湖ゆえに、観光客がごくわずか。夏場のリゾート客も、県内の住民たちが多い。
氷河湖のため、湖岸の岩壁が急斜面なまま湖水の中に落ちこんでいて雄大。
7林に囲まれている湖中の島、モンテ・イーゾラ(島の山)がユニーク。
せ棒廖⇔鮖頬かな建造物が多い。サン・タンドレ教区 は1100年の建て物で、当時のフレスコ画や絵画が見れる。

 

 そして、そして、この湖には、20年近く前に逝ってしまった小さなメスのリクガメが眠っているのです。イタリアでは保護動物に指定されているリクガメ。当時はより規律が厳しく、一般市販は禁止されていました。すでにいるオスガメの相手に、と闇市で違法購入した我々。しっかりバチが当たったのでしょう。小さなメスガメは、ろくなエサと水を与えられていなかったらしく、我が家で大量に飲水。それがたたってか、翌日、命を絶やしてしまいました。

 

 こう書いているだけでも、涙が止まらなくなる私。泣けて泣けてたまりません。さんざん思案して、大好きなイゼオ湖で永眠させよう、と決めたのです。
 そんなふうに、感慨深い湖、というわけです。

 

 タカコ・半沢・メロジー

 

 

author:タカコさん タカコ・半沢・メロジー 半沢隆子 半沢タカコ, category:私の好きなイタリアの小さな町, 21:41
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私の好きなイタリアの小さな町  Massa e Cozzile (マッサ エ コッツィーレ)

  私の好きなイタリアの小さな町
   Massa e Cozzile (マッサ エ コッツィーレ)

 

 トスカーナ地方のローカルなパノラマがみごとに広がる丘陵地帯です。中世時代には300人ほどの住人だったそうですが、現在は8000人弱。「マッサ」と「コッツィーレ」のふたつの村が合併しての人数となっています。
 かつて住んでいたモンテカティーニ テルメから5kmほどの丘ゆえ、よく、ドライブを楽しんだものでした。オリーブや栗の木に囲まれた坂道は、かなり急な傾斜。加えて道端が狭いため、最初は少々、冷や冷やしました。ですが、そこは田舎町ののどかさ。フルスピードで運転する人はほとんどいません。

 

 小さな町にはやや不似合いの重厚な法務裁判所があるのは、古い歴史を誇っているからでしょうか。ふたつの教会、サン・ジャコポ・マッジョレと、サンタ・マリア・アッスンタも伝統の豊かさがしのべます。加えて、古城、コッツィーレも、なかなか良いコンディションで保存されています。

 

 でも、ここの魅力は、何といっても眺望です。丘の上からの眺めは、トスカーナの美がちりばめられたような感じがします。春には野生の花が咲き乱れ、野鳥のさえずりも絶えません。メジャーなキャンティ地方めぐりもいいけれど、私は、こういう無名の町ほど胸がときめきます。
 あまりのパノラミックさに、訪れるたびひきつけられる私。北伊暮らしの今は、そうそう簡単に行けなくなったため、何日かホテルかアグリ滞在をしたい、と計画をしました。ところが、宿泊所は皆無と判明。奇妙です。ここまでチャーミングなところなのに……。


 再訪した何年か前、ある住民に尋ねてみました。すると、こんな答えが返ってきたのです。

ーーホテル建設の話は、何回か出たんだよ。でも、そのたびに住民が大反対。ほぼ全員が、リゾート産業化を拒否したってわけさ。ホテルができれば、そりゃプラスもあるだろう。でも、マイナス面だって必ず発生する。豊かにならなくていい。このままの環境を守っていこう。そうなった、というわけさ。


 宿泊の願いは叶わないとわかったものの、ますます、この丘一帯が好きになった私です。

 

 タカコ・半沢・メロジー

 

 

 

author:タカコさん タカコ・半沢・メロジー 半沢隆子 半沢タカコ, category:私の好きなイタリアの小さな町, 19:52
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私の好きなイタリアの小さな町   Runate(ルナーテ)

   私の好きなイタリアの小さな町
     Runate(ルナーテ)

 

 イタリアを代表する偉大なる女性シェフのレストランは、マントヴァ県郊外のオーリオ川そばにあります。住所の正式名は、Canneto sll'Oglio ながら、一般には、「ルナーテ村」と呼ばれている地です。
 レストラン名は、「 Dal Pescatore (ダル ペスカトーレ)」。世界初の女性ミシュラン三ツ星シェフが、ナディア・サンティーニさんです。現在は、彼女の息子と共に厨房で活躍しています。

 

 世界的に有名な女性シェフですが、とても謙虚でエレガント。一度だけ食事をする好機に恵まれて談話をしましたが、それは穏やかな笑顔で迎えてくれたことは忘れられない想い出となっています。
 このルナーテ村はクレモナ県境いにあるローカルそのものの地域です。ミシュランの三ツ星獲得当初('96)は、村民が50人にも満たなかった、と言われています。この一帯は穀倉がさかんなうえ、酪農家も点在。いわば、田舎の村、の一語に尽きます。

 

 だからこそ、「ダル ペスカトーレ」の美食作りにはもってこい。店の敷地内では新鮮そのものの野菜や果物がとれるし、各種の鳥も飼われています。そして近くの川で釣れた魚も、ふんだんにメニュー化しているのです。食材にこだわってこその高評価を得続けているレストラン、ということでしょう。

 

 イタリアでいちばん、と断言する人も多いこの店です。他に見どころのない村だとしても、「一度は訪れたい」という希望者が少なくありません。海外からも、しかり。この店で食事することのみが目的で訪伊したグルメ人間も知っています。
 ミラノから列車でマントヴァ方面へ向かい、ピアーデナ駅で下車します。所要時間は、約1時間半。そこからタクシーで20分ほど行かなくてはなりません。私が訪れたのは夕食時間帯。帰宅はラクとも言えませんでした。

 

 ところが、何年か前より、このレストラン客用と表現してもいいホテルができたそうです。前回紹介のマルケージのお店とは異なり、同じ敷地内ではないものの、これはとても便利。ミシュラン三ツ星女性シェフの極上のディナーを満喫した後、ひなびた村のホテルでゆっくり休息できれば、至福のひとときとなることでしょう。

 

 タカコ・半沢・メロジー

 

 

author:タカコさん タカコ・半沢・メロジー 半沢隆子 半沢タカコ, category:私の好きなイタリアの小さな町, 21:55
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私の好きなイタリアの小さな町  Erbusco(エルブスコ)

 私の好きなイタリアの小さな町
    Erbusco(エルブスコ)

 

 私の住むベルガモ県の隣県の地です。ミラノから車で1時間ちょっと。20年ほど前より格付けをグーンと上げたワイン、フランチャ・コルタ生誕の村です。フランスのブルゴーニュ地方の葡萄畑を小規模にしたような美しさが広がります。その風景を見るだけでも訪れる価値あり、と感じる私です。

 

 ここには、イタリアの料理界の大巨匠、グァルティエーロ・マルケージのレストランがあります。このお店目的でやってくる国内外からの多数の客用に、ホテルまでも併設。ワイン摘みの行われるなだらかな丘の上に位置しています。
 仕事で訪れ、マルケージ氏へのインタビューもさせてもらった私。まずは、レストランでの食事でした。純金箔をトッピングしたサフラン風味のリゾットに、魚のポワレを味わい、天使を摸したようなドルチェを味わっていると、マエストロが姿を現し、「いかかでしたか、今日のお食事?」と声をかけてくれました。それはもう、気さくそのものの彼には、たいそう感動したものです。

 

 おいしいワインで名を上げたエルブスコには、大衆的なトラットリアやピッツェリーアもあります。アグリツーリズモの宿や食事どころも増えました。ミラノ宿泊どきの日帰りでの食ツァーとして楽しむのもいいでしょう。
 ミラノのランブラーテ駅から国鉄の利用で約1時間20分。ロヴァート駅で降り、そこからタクシーの利用ですぐ着きます。

 

 タカコ・半沢・メロジー

 

 

author:タカコさん タカコ・半沢・メロジー 半沢隆子 半沢タカコ, category:私の好きなイタリアの小さな町, 22:24
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私の好きなイタリアの小さな町   Torre del Lago(トッレ デル ラーゴ)

 私の好きなイタリアの小さな町
   Torre del Lago(トッレ デル ラーゴ)

 

 ヴェルディの巨大なるスケールとは異なるものの、数多くの名作オペラを後世にとどめたプッチーニ邸があるところです。ピサから16km、ルッカから25kmほど離れたところに位置するマッサチュッコリ湖近く。プッチーニがこよなく愛したロケーションだけあって、自然美あふれる優雅な湖畔です。

 

 かつて、ルッカ近くの町、モンテカティーニ・テルメに住んでいた私。そのあたりでは、けっこう多くの人たちが別荘を持っていた海辺のリゾート地、ヴィアレッジョにドライブしよう、となりました。高速は使わずに車を走らせていたところ、少し遠方に湖を目撃。どうせなら……とトッレ デル ラーゴに寄り、プッチーニ邸見学をしたのです。

 

 プッチーニが「エデンの園」とまで称したこの村は、四季折々の花々が咲きみだれ、野鳥も無数にやってくるパラダイスムードが残っています。猟が趣味だった彼には、もってこいの場所だったようです。
 私ときたら、アンチ猟派もいいところ。こんな美しいところで獲物撃ちに熱中していたとは……と、複雑な心情とならざるをえませんでした。

 

 プッチーニ邸から約5kmでヴィアレッジョに着きます。夏は多くのバカンス客であふれ、私には大の苦手。ところが、オフシーズンの冬場には静寂さが戻り、なかなかいいものですよ。オープンしているレストランやトラットリアも何店かあるので、魚介類を満喫するのに最適!

 また、2月には盛大なカーニバルも催されます。現在は、ヴェネツィアについでのメジャーさとなっているほどです。

 

 タカコ・半沢・メロジー

 

 


 

author:タカコさん タカコ・半沢・メロジー 半沢隆子 半沢タカコ, category:私の好きなイタリアの小さな町, 00:14
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私の好きなイタリアの小さな町  Brescello(ブレシェッロ)

 私の好きなイタリアの小さな町
     Brescello(ブレシェッロ)

 

 ポー河流域の村に、保守的ながら人情味あふれる司祭ドン・カミッロと、バリバリの共産党員である村長ペッポーネがいました。相対する政見、主義、主張、そして思想のふたりは、犬猿の仲もいいところ。ことごとく対立していました。ところが常時の激突のなかにも、人としてのふれあいと友情が見え隠れ。苦笑、爆笑の連続なのでした。

 これは、ジャーナリストから小説家となったジョヴァンニ・グァレスキの人気連作『ドン・カミッロ』(1948〜1969)のストーリーです。映画化されて大ヒットしたのも関与して、今だに愛読されているベストセラー書籍。イタリアらしい「妥協」精神を、面白おかしく描いた傑作です。

 

 その舞台となったのが、ブレシェッロ。エミリア・ロマーニャ州のレッジョ エミリア県にあり、今では人口6000人弱の小さな町といったところです。ドン・カミッロとペッポーネは実在した人物。グァレスキが脚色を加えてまとめたそうです。
 ちょうど近くをドライブしていたため、「立ち寄ろう」となりました。映画にも登場の教会や駅(ブレシェッロ駅)が目に飛び込み、大感激の夫と私。我々は、『ドン・カミッロ』が大好きで、テレビで再放映されるたびに、何回もみ入っているのです。


 映画では、ごく素朴な印象を受けた教会、サンタ・マリア・ナシェンテですが、訪れてみると、どうして、どうして! 改修され、手入れも行き届いているためでしょう。小さな町としては、なかなか立派な教会と感心しました。
 ふたりが頻繁に乗り降りした駅はというと、これはまあ、イタリアの小さな町でよく見かけるものと似たり寄ったり。ただ、映画でイヤというほど目にしているため、「ああ、ここなのか!」という感慨は生じたものです。

 

 ヨーロッパでは、今も評判の連作小説、そして映画のためか、毎年6月下旬には町役場や政府協賛の文化フェスティバルが開催。映画、小説、その他の文化祭となっています。
 パルマ県近くのこの町。国鉄の利用だと、パルマ駅よりローカル線で4駅目となります。ポー河沿いらしい町を味わうのにもピッタリの地です。

 

 タカコ・半沢・メロジー

 

 

author:タカコさん タカコ・半沢・メロジー 半沢隆子 半沢タカコ, category:私の好きなイタリアの小さな町, 11:45
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私の好きなイタリアの小さな町  Roncole(ロンコーレ)

 私の好きなイタリアの小さな町
   Roncole(ロンコーレ)

 

 もう一架所、エミリア・ロマーニャ州の小さな町、いえ村を紹介しましょう。世界最大のオペラ作曲家と言えるジュゼッペ・ヴェルディの生家がある村です。パルマとクレモナの中間あたりに位置しています。
 小村の質素な旅宿を営む家で生まれたヴェルディ。冬期は予約が必要なものの、室内の見学ができます。庭には、端正なヴェルディの胸像があり、威風堂々とした表情に感動したものです。

 

 生家の前にある教会、サン・ミケーレも大巨匠にまつわる伝記に満ちています。小さな村なのに、立派な鐘楼がみごと。幼児のヴェルディは、母親に抱かれ、この鐘楼に避難した、と言われています。ナポレオン戦争期であり、この村にもオーストリア軍が侵入してきたためだそうです。

 ちなみに、ヴェルディの才覚開眼となったのも、この教会の影響が多大だった由。教会のオルガン奏者である老人から、音楽を教授され、10歳の頃にはミサの演奏をするまでに達した、とのこと。秀でた大天才だった証しですね。教会にたたずむと、ヴェルディの奏でるオルガンが聞こえてきそうな気さえします。

 

 なお、この村は現在、Roncole Verdiという地名がつけられています。
 どうせなら、この村から10kmほど離れた町、Busseto(ブッセート)へも訪れてみましょう。ローマ通りにあるヴェルディ博物館には、ヴェルディが使ったピアノや楽譜、書籍、その他が展示されています。また、ヴェルディが音楽を学んだり演奏もしたのみならず、結婚式をあげたサン・バルトロメーオ教会も感慨深いところです。

 

 この近辺には、小さめながらおいしい手作りパスタや、パルマ産生ハムなどを出してくれるトラットリアやバールが多いのもうれしいポイント。生ハムたっぷりのパニーニに、グラスワインのランチなどは、バールで十分満喫できます。

 

 タカコ・半沢・メロジー

 

 

author:タカコさん タカコ・半沢・メロジー 半沢隆子 半沢タカコ, category:私の好きなイタリアの小さな町, 21:50
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私の好きなイタリアの小さな町  Finale Emilia(フィナーレ エミーリア)

 私の好きなイタリアの小さな町
  Finale Emilia(フィナーレ エミーリア)

 

 前回登場のクリスチャン一家が住む町は、食通で名高いエミリア・ロマーニャ州にあります。ファミリーネームはFerrari。そうです、あの超高級車フェラーリと同じ。この車で有名なモデナ周辺には、同姓が多いのです。


 フィナーレ エミーリアは、モデナから車で30分弱に位置した、ごくごく普通の町。特筆することはさしてありません。

 ところが、町内にいくつかあるスーパーすべてが、やたらと充実。同州内の特産物であるパルマの生ハム、パルミジャーノ・レッジャーノ、モルタデッラ(角切りの脂身豚肉をちりばめたソーセージ)、ハンドメイドのトルテッリーニ(詰めものパスタ)などをはじめとして、吟味されつくした食材が豊富に並んでいます。もちろん、モデナでしか製造が許可されていないバルサミコ酢も多種そろっているのです。


 いずれも良質のものばかりなので、お値段はそれなりの高さ。でも、この町の人たちは、食への出費を惜しまない様子。庶民でも、高級食材を求めているのには驚いたものです。フェラーリ家も同じ。いかにも、エンゲル係数が高そうなスーパーでの買い物。マンマのアントニエッタいわく、「なんといっても、健康がいちばんだし、おいしいものを食べたいからね」。さすが、イタリアの誇る食通の州だけある、と感服しました。

 変哲のない町ながら、9月中旬から下旬にかけて、中世をしのぐフェスタがあります。町内の人たちが当時の衣裳を身につけてねり歩いたり、屋外で食事を楽しむのです。一度居あわせた私は、とても良い想い出として残っています。
 

 さいごに、モデナの市場に関して少々ふれさせてください。フィレンツェやボローニャとはまた異なるリバティ様式が感じられる優雅な屋内市場です。グルメじゃなくても、たっぷりと楽しめることうけあい! 旅の途中、一見するだけでも興味深い美しさ、そして豊富な食の宝庫さです。

 

 タカコ・半沢・メロジー

 

 

author:タカコさん タカコ・半沢・メロジー 半沢隆子 半沢タカコ, category:私の好きなイタリアの小さな町, 23:21
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 私の好きなイタリアの小さな町   Citta di Castello(チッタ・ディ・カステッロ)

 私の好きなイタリアの小さな町
  Citta di Castello(チッタ・ディ・カステッロ)

 

 同じウンブリア州でも、前回のスポレートよりかなり北位の町です。隣のトスカーナ州近くに位置しています。「お城の町」を意味する町名です。
「2〜3泊してみない?」と誘われたのは、何年前になるでしょう。もう、10年以上経過していますね。相手はアントニエッタ。帰国どきのフライトで隣席となったイタリア青年クリスチャンのマンマです。

 

 初来日でなんの情報なし、予算も乏しい、というクリスチャンを案じ、すっかりおせっかいオバさんとなった私。東京での宿を世話したり、食事に招いたものでした。奇遇にも、イタリア戻りフライトまで同じ便。彼のマンマから、まずは家へ招かれ、その後親しいおつきあいが始まったのです。

 そして、前述のお誘い。なんでも、10代の一時期、この町で寄宿舎生活をしていたことがあるそうな。教会の営む学校だったそうで、「何十年かぶりで訪れてみたいの。いっしょに、どう?」と言われました。

 

 ペルージャやアッシジ、オルヴィエート、グッビオなどには何回か行ったことがあるものの、「お城の町」は、名前すら知りませんでした。願ってもない好機! すぐ同意して、日伊のオバさん2泊旅行としたのです。
 トスカーナ州のアレッツォまでは列車。そこからはバスに乗り、一時間ほど、というところでしょうか。なだらかな丘陵をいくつかこえながら到着。さあ、ローカルバスでホテルへ向かわなければ。そう思っていると、初老男性が運転の小型車が止まり、[どこまでおいでかい? お連れするよ」と声をかけてくれたのでした。イタリアの地方でよく受ける親切、好意のひとつです。

 

 起源は古代ローマ前のエトルスキ時代、といわれるこの町。早くから自由な地方自治体誕生、とされています。10〜11世紀にかけて、すでに自治体化が成されたそうです。
 それがしのべるのは、ガブリオッティ広場に建つドゥオーモです。当時の聖祭に関する品々も保存されています。
ゴシック様式の聖フランチェスコ教会は、1273年に建てられたもの。14世紀末の聖ドメニコ教会と共に、この町に欠かせない歴史と文化を誇っています。

 

 内陸に位置するウンブリア州なので、山の幸食材が美味。秋なら、州内で採れるトリフも満喫できます。野鳥料理や、土地のサラミにも滋味があふれていますよ。濃厚な赤ワインもいいですが、私はこの州内オルビエートの白ワインが大好き!  辛口さが気に入っています。

 

 タカコ・半沢・メロジー

 

 

author:タカコさん タカコ・半沢・メロジー 半沢隆子 半沢タカコ, category:私の好きなイタリアの小さな町, 22:14
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