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イタリアなう   25年前の手紙こそ宝物 
  イタリアなう
        25年前の手紙こそ宝物
 
 なんということでしょう。ちょうど25年前の手紙が出てきました。亡き父からの一通。四半世紀も前のものなんて……。こんなこともあるのですね。
 少し厚めの封筒には、たくさんの切手が貼られていました。母の手によるものでしょう。歌舞伎ものと、柴犬柄の切手7枚。少々、コレクションしていた母なので、そこから選んだに違いありません。
 宛名は、隣り町。現在の家の建築完成までの半年間、仮住まいしていたアパートの住所となっていました。懐かしい! 上の階には、かなり年を重ねた親を持つ、親孝行の少年がいたっけ。希望していた測量士の仕事について、年老いた両親を助けているかもしれない。などと想いをはせたものです。
 父からのエアメールの中には、事務所開業の通知も同封されていました。停年後のすごしかたとして、母が提案して始めたものです。実家の庭に、小さな事務所を設置した、とのこと。趣味も無きに等しい父の晩年を考えての母による決断でした。
 私とは大違いで、いつもていねいな字を書いていた父。添えてあった手紙も、まるで印刷された活字のようでした。バカがつくほど生真面目な父だった、と改めて痛感します。
 母とふたり、オママゴトのようにスタートの事務所。「皆さんに喜んでもらえれば」と、奉仕的な作業に徹していました。考えてみると、私はなにひとつ手伝わなかったな。年寄りふたりで大小の苦労が続いたことでしょう。ことに、秘書、兼、事務員を担当の母はなおさらだったはず。家事だってこなしていたので、大変だったに決まっています。
 災難による大骨折で母が倒れた2年半前。父は事務所の閉業を決意、決行。25年前の手紙では、「生涯現役を目指したい」と書かれていましたが、それは叶いませんでした。
 その後続いた父と母の入退院と多くの療法。ずいぶんと辛い晩年とさせてしまいました。もう少しラクな余命とさせてあげたかった。そう考えると、いたたまれません。父と母は、はたして幸せだったのでしょうか?
「どうであれ、親との別れには悔いが残る」。親しい友人が言っていました。そうなのだろう、と思います。そして、それでいいのかもしれない、という気もします。
 ともかく、貴重このうえない亡父の手紙。いちばんの宝物、想い出として大切にします。
 タカコ・半沢・メロジー
 
 
author:タカコさん タカコ・半沢・メロジー 半沢隆子 半沢タカコ, category:イタリアなう 最近のイタリア事情, 21:15
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イタリアなう  さようなら、イタリアの美容室

 イタリアなう
        さようなら、イタリアの美容室

 

「昔はよかった」
 つい、そんなふうに感じることのひとつが、イタリアの美容室です。イタリア、というより、私の住む地、と言うべきでしょうね。
小さな田舎町のためか、はたまた、30年以上も前だったせいか、めちゃ安でのヘアカット&ブロー料金だったのですよ。日本円にして、数百円くらいのところだってありました。それなりの仕上がりですが、私にしたら満足、納得。こんな低料金に、文句など言えませんでした。

 

 だいたい、髪なんて、必ず伸びてきますからね。悲惨なスタイルにカットされても、死ぬわけじゃなし。少し我慢すればいいんだ。そのくらいの美意識欠如、オンナを捨てたモードの私なのです。
 ところが、ユーロ導入と共に、すべてが倍額以上にハネ上がってしまったイタリア。ヘアサロンとて同じです。町内で最も安いところで15ユーロ(約1800円)。評判のいいところは、30ユーロ以上もとるようになりました。


 これって、おかしい!  夫が行く理髪店は、12ユーロ。以前より少々値上がった程度なのに、なにゆえ、美容室はここまでハネ上がったのでしょう。どうも釈然としません。もう、イタリアでカットするのはやめよう、と思いました。サロン内でのおしゃべり、質問攻めにも、けっこう辟易としてきたところですし。

 

 幸か不幸か、亡き父が入院中の病院近くで、1,000円料金のサロンを発見! ヤッホー、のうれしいお値段です。ただし、洗髪なし、ブローなし。おまけにカットタイム15分以内、とのことです。一瞬、迷ったものの、「死ぬわけなし」感覚のもと、セミショートにカットしてもらいました。
 結果?  マ、やはり、それなり、ですね。でも、泣きたくなるほどのひどさでもありませんでした。これは、いい!  次は、ベリーショートに挑戦しようか、と考えているところです。どんどん、イタリアの美容室が遠のいていくことでしょう。

 

 タカコ・半沢・メロジー

 

 
 

author:タカコさん タカコ・半沢・メロジー 半沢隆子 半沢タカコ, category:イタリアなう 最近のイタリア事情, 21:53
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イタリアなう   日伊のリクガメ、目覚めた春

 イタリアなう
  日伊のリクガメ、目覚めた春

 

 この春の北イタリア、例年より早めの暖かさ到来、と感じます。4月、5月にありがちな異例の低温日も訪れていません。4月なかばから、半袖ですごせるほどとなっています。
 そのためでしょう。庭のリクガメの目覚めもずいぶんと早い。日本から戻った4月初めには、大半が冬眠からさめ、庭を歩き回っていました。

 昨年から庭に放した子供ガメたちも、4月中旬にはお目覚め。4年目を迎えます。4匹いたものの、1匹はすぐ逃亡してしまいました。現在は、成ガメ4匹、子ガメ3匹となっています。
 

 実家のリクガメたちは、どうしているでしょうか? もう、冬眠からさめた頃だとは思います。家主だった父亡きあとの状況、察しているのか否か。芝生がのびているはずなので、エサの心配はない、と思ってはいます。
 それでも、主のいなくなった庭では、カメたちも不本意ではないか。つい、そんなふうにも考えてしまいます。
 長い間、庭の片隅に、カメ用の場所を設置していました。大工さんに頼んでの立派なカメ小屋。皮肉もこめ、「カメ御殿」と名づけていた私です。リクガメなんか、もっと自然のままのほうが幸せなのに……。でも、父の楽しみだったので、あえてくちは出しませんでした。

 

 庭中を芝生にしたと、すべてのカメを小屋から出してフリーにさせました。サンルームのリクライニングチェアに座り、何時間も庭のカメたちの姿を追っていた父。飽きることなく眺め続けていたものです。
 カメさんたち、長いこと御苦労さま。あなたたちのおかげで、父は95近くまで生きることができた。お役目は、みごとに果たしてくれたのよね。これからは、いつも可愛がってもらえる家庭で飼ってもらうのがいちばん。責任をもって、里親さがしに励もう、と誓いました。

 

 タカコ・半沢・メロジー

 

 

author:タカコさん タカコ・半沢・メロジー 半沢隆子 半沢タカコ, category:イタリアなう 最近のイタリア事情, 22:07
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イタリアなう  今年のパスクア、特別な想い

 イタリアなう
  今年のパスクア、特別な想い


 毎年変わるパスクア(復活祭)の日。今年は遅めで、4月の中旬でした。その時期に再帰国、と考えていた私。でも、アリタリアを初めとする各航空会社のチケット代があまりにも高額なのでビックリ! いつもの数倍のフライトもあり、中旬の帰国を断念したのです。その後、パスクア休暇による来日者の多さが要因と判明。日本ブームのすごさを確証の想いです。


 パスクアにちなんだドルチェが並んでいます。鳩の形をしたドライフルーツ入りケーキ「コロンバ」や、「Uova pasquali」(ウォーヴァ パスクアリ)と呼ばれる卵型の大小のチョコレートが代表的。ですが今年は、どうも心が動きませんでした。「コロンバ」が大好物だった父と母が、もうこの世にいないからです。

 

 パスクア時期に帰国した時は、必ずコロンバを持ち運んだ私。ごく素朴な焼き菓子なので、特別な味わい深さはありません。それでも、父母は大喜び。「こんなにおいしいお菓子が他にない」などと狂喜したものでした。あの賛辞は、大箱を持っていった娘へのねぎらいだったのでしょうか。あるいは、年寄りのくちに合う軽さが気に入っての言葉?今となっては、問うすべもありません。そして、こうも想ってしまいます。

 

 年齢を重ねるにつれ、父と母はなにかと心細く、不安で寂しかったに違いない。もっとたくさん、そばにいてあげたかった。イタリアを引きあげ、いっしょに暮らすべきだった。
 もう、すべて叶わないこととなってしまいました。何を願い、何を悔いたところで、親には伝わりません。さいごのさいごまで娘想い、娘孝行の父と母だっただけに、自分のふがいなさばかり感じ、辛いです。

 

 病弱だった愛犬のケンが逝った時、一生分の涙を流した私。秘かにこう誓いました。「親の時は、ここまで泣かない」。守り通しているものの、こんなことにも気づきました。本当の寂しさや虚しさ、そして辛さは、自分だけしかわからない、と。特別な想いが生じた今年のパスクアでした。

 

 タカコ・半沢・メロジー

 

 

author:タカコさん タカコ・半沢・メロジー 半沢隆子 半沢タカコ, category:イタリアなう 最近のイタリア事情, 23:50
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イタリアなう  イタリアと日本の芝生に心揺れる

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  イタリアと日本の芝生に心揺れる


 朝の10時。あ、日本へ電話しなくては! つい、そんなふうに思ってしまいます。日本時間の17時。もう、父はいないのに……。今まで毎日、この時刻に電話を入れていたため、すっかり身についてしまったようです。
 父が旅立ったのは2月12日。まだまだ、つい先ごろのような気がしてなりません。でも、父を失くし、2か月近くたとうとしています。それなのに、自然と電話のことを想うなんて。別れを受け入れられないでいる証しでしょうか。

 

 そんなことはない。父は父なりによく生きたし、私だってある程度の介護ができた。それでも、大いなる悔い、辛苦の念ばかり生じるのはなぜでしょう。どうしても、「もう少し生きていてほしかった」とばかり思ってしまうのです。
 さんざん介護し尽し、「もう、限界。そろそろ解放されたい」と感じる頃に永眠してくれたら、こちらの気持ちはずいぶんと救われたことでしょう。勝手な想い、とはわかっていても、そんなふうに考えてしまいがちです。

 

 庭に目をやると、1か月間の不在どきにのびまくった芝生が飛びこんできました。みごとに茫々。1か月も放っておくと、ここまでとんでもない荒れ地化するのですね。
 ということは、実家の庭も同じ。次に戻る4月末には、茫々の芝生となっていそうです。果たして、家庭用芝刈りで対応できるか?案じられます。

 

 家主のいなくなった庭、そして家屋。寂しいだけではなく、問題、いっぱいですね。芝生の手入れひとつ、思うようにいきません。でも、父と母が50年以上も住み親しんだ地を手放したくない。さりとて、イタリアでの日々の生活も貴重。この先、どうしたらいいものか。考えこまずにはいられません。

 

 ちなみに、現在の実家の庭は、父の希望で昨年、西洋芝の種をまいたものです。いつも青々としている芝生を好んだ父は、旅立つ少し前に、こうい言ったものでした。
「いいねえ、一年中、緑を目にできるのは。いくら眺めていても飽きない」
 実家の芝を美しく保つ。それが、今の私にできる唯一のこと。同時に、イタリアの庭も大切にしたい。などと感じ、心揺れる毎日です。

 

 タカコ・半沢・メロジー

 

 

author:タカコさん タカコ・半沢・メロジー 半沢隆子 半沢タカコ, category:イタリアなう 最近のイタリア事情, 21:09
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イタリアなう  久しぶりのイタリアでアスパラ三昧

 イタリアなう
  久しぶりのイタリアでアスパラ三昧


 父が逝った2月12日。その2週間後、たった3日間、イタリア戻りしたものの、すぐに再帰国しました。日本で1か月ほどすごし、4月1日の夜、ここBarianoの自宅着。季節は、みごとなほど春一色に変わっていました。
 真っ先に目の前へ飛びこんだのが、サクランボの木が満開の花をつけていたことです。

 

 ケンの眠る上に植えた木が成長。今や、日本の桜なみに美しい花が咲き誇っています。たくさんの実をつけ、今年もまた、野鳥たちが大喜びでつつきにやって来るでしょう。野鳥と仲良しだったケンへの最大供養、と思っています。
 亡き父が心待ちにしていた実家の庭の梅は、とっくに満開。私と夫が日本を去る前には、ほぼ散りました。次の来日どきには、小さな実をつけているかもしれません。

 なにしろ、私、約2年半ぶりで、1か月のイタリア暮らしができそうなのです。今まで、1か月に1〜2回の帰国が続いており、イタリアですごせたのは、平均して、月に数日間くらいでした。今回は、各種の状況により、ゆっくりめのイタリアとなります。
 

 いちばんの楽しみはなにか、おわかりでしょうか? お騒がせな野生犬、マルといっしょにすごせること? 確かに! が、それに匹敵するくらいのワクワクがあります。それは、季節の食材、アスパラガス三昧です。
 日本だと、1束が4〜6本くらいのアスパラが多く、いつもビックリ。いえ、ショック、と言ってもいいほど。しかも、お安くない!1束求め、夫と2本ずつ食べるわびしさといったら!! だって、イタリアでは、各人、12本くらいを満喫するのが常だからです。パスタのあと、メイン料理として出したりします。

 

 久しぶりのイタリア戻り翌日、早速、20数本入りの1束を購入しました。約300円! うれしい! 幸せ!! 国内産の新鮮なお味もバツグンでした。きっと、毎日のように食べ続けそう。これだから止められないイタリア生活と実感します。

 

 タカコ・半沢・メロジー

 

 おかーさんとゆっくり過ごせるの、

久しぶりですね。

 ボクより、アスパラがいいらしいけどね。

 

 

author:タカコさん タカコ・半沢・メロジー 半沢隆子 半沢タカコ, category:イタリアなう 最近のイタリア事情, 22:18
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イタリアなう  父の永眠に町内の人たちは……

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  父の永眠に町内の人たちは……

 

 この何年か、日本で過ごす日数のほうがはるかに多い私です。父と母のサポートがメインだったため、1か月に数日ぐらいイタリアに戻ればいいほう、というライフパターンでした。
 少日のみの連続滞在しかできないため、町内へのおつかいなどもままになりません。まずは家事への対応が優先。そして、大手スーパーへの買い出し、マルのトリミングをすませ、トンボ帰りの再帰国、という繰り返しでした。

 

 夫によると、郵便局のスタッフをはじめ、町内の人たちから質問攻め、とのこと。「タカコはどうした?」「いつ、戻ってくるのか?」「元気にしているのか?」などと、矢つぎ早に問われ続けられ、閉口せざるをえないそうです。
 つい先日は、郵便局のマリエッラから、「タカコのお父さん、どう?」と聞かれた夫。奇しくも、父が永眠した翌日だったため、正直に伝えたそうです。すると、涙をため、絶句。ややあって、心からのお悔やみの言葉を受けた、とのことでした。

 

 やはり町内の薬局のスタッフ、アンナも、夫と会うたびに、私への気づかいの言葉を発し続けてくれた、とのこと。父の旅立ちを告げると、マリエッラ同様、涙ぐんだそうでした。
「この町じゃ、オマエは有名人。みんな、タカコ、タカコと大変な騒ぎだよ」と夫。小さい、とはいえ、人口、4400人の町です。「みんな」というのはオーバーでしょう。でも、ありがたいことだと痛感します。

 

 父を見送ったものの、その後の諸々の手続き、雑用などが残っています。まだ、しばらくは日本で過ごすことが多いままでしょう。
イタリアで腰を落ち着けるようになるまで、あとどれくらいかかるものか。その日を待ちわびながら、各種の用件に対応していくことにします。
 あたたかい町内の人たちが、私のことを気づかってくれている。いつまでもメソメソしているわけにはいきませんよね。

 

 タカコ・半沢・メロジー

 

 あたたかい、町内の人たちに励まされます

 

 

author:タカコさん タカコ・半沢・メロジー 半沢隆子 半沢タカコ, category:イタリアなう 最近のイタリア事情, 00:38
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イタリアなう   「Perche?」好きイタリア人の最大疑問

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      「Perche?」好きイタリア人の最大疑問


 イタリアへ何度かいらしたかたならお気づきでしょう。この国の人たちって、実に「Perche?」好き。「ペルケ?」とは、「なぜ?」「どうして?」という意味です。

 

 例えば、この私に対し、こんな「ぺルケ?」がよく飛びかいます。
「なぜ、こんな田舎に住んでいるのか?」
「なぜ、ダンナはフランス人なんだい?」
「なぜ子供、いないの?」
 などと、いっけん、「それって失礼」問いかけが多いものの、悪気はまったく無しなので苦笑するのみ。テキトーに茶化して返答するようにしています。

 

 ミラノなど、日本人の姿も目につくようなところではこんな「ぺルケ?」がダントツな昨今。それは、「なぜ、日本の人たちはマスクをしているのか?」。今まで、何回、何十回、耳にしたことでしょう。
 イタリア人に言わせると、こうなります。――風邪をひいているからかと思ったら、そうではないらしい。中国のように公害汚染の激しい国を訪れたわけでもないのに、圧倒的な数のマスク姿。いったい、なぜ?

 

 確かに!  日本人である私にしても、正直、ギクリとすることが多々のマスク、マスク、マスク。帰国どきに必ず行くドラッグストアーではすごい数のマスクが置かれていますし。こういうこと、昔はなかった気がしてなりません。
 日本人がマスク多用となったのは、いつ頃からのことでしょう。風邪やインフルエンザが流行しようと、マスクをしないの常の欧米。イタリア人でなくても、「なぜ?」といぶかしそうです。


 どうしても、一般人のマスク姿は奇妙に映ってしまうのが欧米。イタリア人のようにストレートに問わないだけなのでしょう。
「よくわからないけど、各種の予防、そして安全性のためみたいよ」と、ざっくり返す私に、「う―ん……」のリアクションしか戻ってきません。

 皆さん!イタリア人の「ベルケ?」にしっかりと返答するには、どんな説明がいいのでしょうか?  ぜひ、教えていただきたいもので

 

 タカコ・半沢・メロジー

 

 なぜキミはマルなの?

 

 

author:タカコさん タカコ・半沢・メロジー 半沢隆子 半沢タカコ, category:イタリアなう 最近のイタリア事情, 22:08
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イタリアなう  やっぱり! やればできるイタリア

 イタリアなう
  やっぱり! やればできるイタリア


 田舎町のためか、町民たち、ほとんどがフレンドリーです。働いている人たちにしても同じ。大半が顔なじみとなっていて、いつも笑顔で「チャオ」と交わせます。
 例外中の例外なのが、時折、我が家あたりにも回ってくる郵便局の配達員。40代前後の男性なのですが、「オマエはイタリア人か?」と問いたいほど愛想なしなのです。ごくたまにしかやって来ないのが不幸中の幸い。さもなければ、「ケ アンティパティコ!」と告げるに違いありません「なんて感じ悪い!」の意味です。

 

 ブザーが鳴ったので玄関を開けると、ゲッ、こいつ。気分、ワルっ。と思った矢先、いつもの不愛想さで、「免許証」とひとこと発しました。なんなのよ、それ!  単語だけで、文法が成立してないでしょ。アンタ、正しいイタリア語、話せないの?  とクレームつけようと思った瞬間、気づきました。夫の新しい自動車免許証が届いた、というわけです。
 おかしい……。たった3日前に更新申請したばかりなのに、このスピーディさはどうしたことか?  しかも、発行先機関の所在地はローマなのです。何年か前までは、「半年後に届いても不思議ではない」とさえののしられていたほどでした。

 

「支払いが必要。6ユーロ90セント。7ユーロってことだ」。さらにぶっきらぼうに告げるオトコに、大ギレ寸前の私。やがて夫がやって来たため、ふっふっふーの「復讐劇」を実践しました。ぼろぼろの5ユーロ紙幣と、10セントと20セントをじゃらじゃらに渡し、払わせたのです。文句、あるか!  お金に変わりないぜ。と 啖呵を切りたかったのに、無言で受け取っていきました。つまらない不愛想オトコです。

 

 ともかく、新しい免許証が3日間で到着するとは!  やればできるイタリア。でも、やらないことがほとんどなのね。またしても悟った夫と私でした。

 

 タカコ・半沢・メロジー

 

 やればできるのです

 

 

 

author:タカコさん タカコ・半沢・メロジー 半沢隆子 半沢タカコ, category:イタリアなう 最近のイタリア事情, 22:20
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イタリアなう  日伊のテキヤ事情

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  日伊のテキヤ事情

 

 なにかとツイていなかった10月の私。実家近くにお住いの熱心な読者さんによると、「タカコさん、それは、神様がいない月だからですよ」。なるほど!親しい学友に話すと、「10月は、出雲のほうにいらしてるのね、神様」。神無月かあ……。日本らしい!
 神が戻られたでありましょう霜月はいかがなものか?これがまあ、不ツキのままの私ときていました。

 

 夫と共に、1か月近く日本ですごした私。老父のサポートが第一目的です。11月のなかば、実家近くにある高幡不動尊を通過(レンタカーでした)。七五三の季節だからでしょう。いつもより出店が多く、けっこうなにぎわいでした。父の希望で、用件を終えた後、立ち寄ることになったのです。
 お不動さんの入口近くに、柿売りのオジさんがいました。「6個、300円」の立て看板。安い!スーパーの半額以下ではありませんか!! しかも、富山柿、とも明記。すぐに、「買おう!」と父が発しました。

 

 ところが、「あ、6個で300円は、この小さいほう」と、下からチンケな柿を出してきました。並んでいたみごとな大柿のほうは、3個で1000円、と言うのです。なに、それ! インチキ商法じゃん。このオヤジ、完璧な悪徳テキヤね。そう思っていると、オヤジはこんなふうにぬかしたのです。
「大きいのは、これでさいごだからね。2個オマケするよ」。結局、父が、「せっかくだから、いただこう」と言い購入しました。
そこを去り、すぐに柿売り場に目をやってビックリ!テキヤのオヤジは、別のダンボールから、同じ数の大柿を並べ始めたのでした。父と夫がいなかったら、すぐさま戻り、ケンカを売ったところです。

 

 イタリア、ことに南部では、かつてよく話題に上がった大道での悪ぎな商売。バカ安のスピーカーの中には、砂がギッシリ詰めこめられていた、などといった悪業がはびこっていました。ところが、このところ、イタ版テキヤ話し、さっぱり聞きません。悪知恵を使い果たしてしまったのでしょうか?
 後日談です。同じお不動さんを通りかけた時、例の柿売りを目撃。父が同乗していなかったので、夫に車を止めさせ、ひとこと言ってやろうと思いました。が、その時のテキヤは別のオヤジ。大柿だけが、罪もなさげに並んでいました。

 

 タカコ・半沢・メロジー

 

 

author:タカコさん タカコ・半沢・メロジー 半沢隆子 半沢タカコ, category:イタリアなう 最近のイタリア事情, 21:38
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