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イタリアなう  メランコリー、一時ストップ
 イタリアなう
   メランコリー、一時ストップ
                                  ・
 もう、日本の実家への電話も必要がなくなった私。気がラクになった、と言えるのでしょうか。どうも、そうは思えません。毎日、親の安否をうかがって電話をしていたほうが、ずっと幸せだった、と感じます。
 母が急逝して2年余。父を見送って半年近くになりました。今だ、別れを素直に受け入れられない自分がいます。娘の私に、なんの苦労もかけないまま逝ってしまった親を想うと、「なぜ?」とさえ恨めしさが生じたりもするのです。身勝手な感傷、と知りつつ……。
                                  ・
 親なんて、子供にさんざん世話になってから去るべきではないか。そんなふうにさえ思え、どうも平常心となれないままです。
 そんな折、頻繁にかかってくる電話。なんと、アルバニアから! 「電気、ガス料金の別システム化しませんか? グッとお安くなりますよ」のプロモーションと言い張ります。「けっこうです」「その気、ありません」と何回断ってもダメ。昼食タイム、あるいは夕刻、週末にかかってくることが多いのです。
 時には、カタコトの伊語による会話。イタリアの電気、ガス会社に加入しているというのに、なぜ? 人件費が大幅に安いため、アルバニア経由にしている親企業によるもの、との説がありますけど、信用していません。
                                  ・
 そこで、ミラネーゼ夫人のティナに相談してみました。モンテナポレオーネ界隈住まいのリッチなマダムです。
「私はね、こう返すようにしてるの。“今、シニョーラは不在です。戻りましたら連絡するように伝えますから、そちらの番号、教えてください”と。あるいは、“これ以上かけてきたら、しかるべきところに訴えますよ”と強気で告げる時もあるわよ」
 さすが、ミラネーゼの奥様。メイドさんのふりをしたり、毅然とふるまったりと、柔軟強硬なるリアクションの数々に感服。しばし、メランコリーさが消えたものでした。
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 タカコ・半沢・メロジー
 
 メランコリーは一時ストップです
 
author:タカコさん タカコ・半沢・メロジー 半沢隆子 半沢タカコ, category:イタリアなう 最近のイタリア事情, 23:47
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イタリアなう 幸せにしてくれる食材とは?
 イタリアなう
  幸せにしてくれる食材とは?
                                ・
 執念、執念。鬼の執念、岩をも砕く。そんなふうに、心のなかで呟き、自然、笑みがこぼれそうになる私です。
なぜって、待ちに待った生ポルチーニ茸が、ようやくお目見え。イタリアの誇る高級食材ゆえ、それなりのお高さながら、旬は一年に1回のみです。エーイ!と求めました。9月早々から秋深くなったため、ひょっとすると、なかばあたりから出回るかもしれない、と大期待していた私。
 ところが、下旬になっても目にしません。オーバーな表現と言われようと、一日千秋の思いで待ちわびていたのです。
                                ・
 今日こそは、と出かけた9月25日。ありました!小さな箱に、松茸のごとく並べられた生ポルチーニ茸。「特価」と明記されており、1キロで25ユーロ(約3300円)。松茸よりは安価ですが、他の茸類よりずっと高値です。それでも、イタリアの秋いちばんの楽しみがこの生ポルチーニ茸。くちにしないではいられません。
                                ・
 服やバッグ、アクセサリー、そしてメイク用品には、まったく執着がないものの、食べることとなると別。最も出費を重ねてしまいます。こういうライフスタイルというのも、いかがなものかとは思いますが、もはや慣習化してしまいました。
 半キロ弱求めた生ボルチーニ茸。2〜3回のメニューとして登場させられそうです。いつもなら、最初は、オリーブオイルでシンプルにソティ。軽く塩をふった後、レモンを絞って食べるのが常です。その後、パスタやリゾットなどの具として活用させます。
                                ・
 今年は、夫がポレンタを所望。生ポルチーニ茸をふんだんに使ったソースがいい、とのこと。近々、また日本行きとなる私なので罪滅ぼしムードで、リクエストに従うことにしました。これで、心おきなくイタリアを発つことができます。
 なんだか、ポルチーニさまさま、という気分にさえなりました。やはり、幸せにしてくれる食材なんだ、と再実感したものです。
                                ・
 タカコ・半沢・メロジー   
    
author:タカコさん タカコ・半沢・メロジー 半沢隆子 半沢タカコ, category:イタリアなう 最近のイタリア事情, 23:00
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イタリアなう  秋のなかった北伊でのハプニング
  イタリアなう
  秋のなかった北伊でのハプニング
                                  ・
 ここ何年か、「四季のなくなったイタリア」とも言われています。春と秋の季節を感じる時期が少なくなった、と。日本でも、似かよった気象。とも案じられていますよね。世界的な異変かもしれません。
 今年もまた、然り。9月に入ったとたん、北伊などは晩秋そのものでした。大半の人たちが、真冬の着衣姿だったのも驚きです。例年なら、残暑日もある9月なのに、こんな低温というのも奇妙。少時間ながら、1日に1回、降雨が続いた時もありました。
                                  ・
 我が家の庭も、湿ったまま。水まきの必要はまったく無しです。ふと、室内履きで芝生の上を歩いてしまった私。足を滑らせ、転落しかけました。寸前でのセーフだったものの、どうやら、軽い捻挫の様子。右足でした。
 さしたる痛みもなく、ヤレヤレ。10年ほど前に、左踝を強く捻挫した酷体験があるため、若干のトラウマとして残っているのです。いつものように、買いもの、家事に対応、午後からは、読書などをしてすごしいました。
                                  ・
 と、夕刻に突然、激痛が発生。その痛さのほどといったら、とても文字では表現しきれないくらいです。10年前の時より、はるかに痛い。なにしろ、まともに歩けないほどだったのです。
 どうしよう……。数日後には、再帰国にむけてのフライトをしなければなりません。キャンセルするか、車椅子による移動しかない、と案じまくりました。
                                  ・
 10年前の捻挫は、日本でのハプニング。重要なアポが3件入っていた帰国の歩行どきのことでした。痛さをこらえ、3件の約束をこなした私。それがいけなかったのでしょう。翌朝は左足が腫れあがり、歩くこともできませんでした。長いこと痛みが去らず、辛い想いをしたものです。捻挫を軽くみてはいけない、とつくづく悟りました。
 そのため、今回は、すぐに専用クリームを塗って就寝。激痛で眠れないかもしれない、と不安でしたが、いつもどうり熟睡できました。
                                  ・
 そして、翌朝。恐る恐るベッドから降りると、ミラクル!ウソのように激痛が去っていました。いったい、昨夕からの痛みはなんだったのでしょう。今回の捻挫は、不幸中の幸い、ですみました。が、夫によると、「加齢も関与の発症。トシを考えて行動しろ」。アンタに言われたくないわ、と返しておきました。
                                  ・
 タカコ・半沢・メロジー  
 ケガにご用心ですよ
  
author:タカコさん タカコ・半沢・メロジー 半沢隆子 半沢タカコ, category:イタリアなう 最近のイタリア事情, 23:09
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イタリアなう  イタリアから運ぶ日本茶
 イタリアなう
      イタリアから運ぶ日本茶
                                  ・ 
 今年も、静岡から新茶が届きました。熱心な読者さんであるK子さんのお気づかいによるものです。もう、何年にわたってのことでしょう。10年以上、続いているのはまちがいなし。ありがたさのほど、改めてかみしめています。
 この日本茶、絶品のお味なんですよ。日本一、いえ、世界一と断言したいほどのおいしさ。香り良し、味わい深さバツグンで、ついつい何杯も飲んでしまいます。イタリアでも、オールシーズン、毎日の日本茶を欠かせない私にとって、いちばんのドリンクとなっています。
                                  ・
 和のブーム、日本食大人気のイタリア。「テ ジャポネーゼ」、あるいは、「テ ヴェルデ」の名称で日本茶が出回っています。ところが、最後まで飲みほしたいとは思えないお味ぞろい。イタリア人のなかには、シュガーを入れての「だまし飲み(?)」派も少なくありません。                                 
 ともかく、K子さんより届く日本茶にクレージーなのは、この私のみにあらず。亡き父母も、絶賛しながら愛飲し続けていたものです。両親が健在どきは、実家へ大量にいただいたりもしました。なによりもの最大級な贈りもの、と言えます。
                                  ・
 昔から「お茶ファースト」の亡母や私と違い、父はさして飲みませんでした。水分補給に努めないタイプだったのです。ところが、K子さんの日本茶だけは別。ことに晩年は、「こんなにおいしい飲みもの、他にない」と連発して、おかわりの催促を重ねていました。高齢者の水分不足は命とり。どんなに助かったことでしょう。表現しきれないほど感謝しています。
                                  ・
 近々、再帰国の私です。「お父さん、大好きだった日本茶、持っていくからね」と呟き、一部をパッキングしてスーツケースに入れました。
 初盆です。好物の鰻といっしょに、K子さん日本茶を供えることにします。
                                  ・
 タカコ・半沢・メロジー
 
author:タカコさん タカコ・半沢・メロジー 半沢隆子 半沢タカコ, category:イタリアなう 最近のイタリア事情, 21:04
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イタリアなう  父に謝れなかったこと
 イタリアなう
   父に謝れなかったこと 
                                  ・
 夏休み中のイタリア。なにしろ、小、中学校は、6月なかばからスタートして、3か月間の休暇ですからね。異様なる長さ、と断言できます。
 周囲の家々から聞こえるのは、「マンマ マンマ」の連発。どうしたって「マンマの国なんだな」と痛感。父親の存在は、ずいぶんとかげりがちです。「おとうさん子」はかなり少ない、と言えるでしょう。
                                  ・
 反対に、幼少どきから「父親っ子」だった私。盛夏のある日、突然、想い出したことがあります。
 まだ幼稚園に入る前のことでした。母が入院、日中はひとりですごしていた私。仲良しの友だちがやって来て、愛らし人形の服を披露。「おかあさんが作ってくれたの」と自慢気でした。
 いいなー、と羨んだ私。母のいない寂しさから、急に自虐的になったのでしょう。「かわいそうなワタシ」と決めつけ、父にヤツ当たりしたのです。人形集めや遊びに興味などなかったくせに、「私も、お人形さんの服がほしい」とダダをこねたのでした。
                                  ・
 娘に甘い父は、仕事疲れを隠し、「よーし、作ってあげよう」。小さな小さなエプロンを縫いあげてくれました。几帳面な父の性分がわかるなかなかの仕上がりでした。
 その瞬間、父に無理を言ったことを子供心ながら察知。本当はとてもうれしかったのに、わざと、こんな心外セリフをぶつけてしまいまいした。「エプロンじゃイヤ! お洋服が欲しかったのに」。悲しそうな表情で、「そうか……。でも、おとうさんにはこれぐらいしか作れないんだよな」と言いました。
                                  ・
 あの時のエプロンは、父に内緒で、ずっとずっと大切にしまってあります。いつか、遠い昔のことを謝ろう、と心に誓いつつ、叶わないまま父は旅立ってしまいました。
 父が逝って数か月。新盆です。海外暮らしで心配ばかりかけ続けていた私。より悔いばかり増しています。
                                  ・                                
  タカコ・半沢・メロジー
                                  ・
  そういう事ってあるよね
  でもお父さん、分かってくれてると思うよ
 
author:タカコさん タカコ・半沢・メロジー 半沢隆子 半沢タカコ, category:イタリアなう 最近のイタリア事情, 21:29
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イタリアなう   ハエとアベを考えるイタリアの盛夏
 イタリアなう
      ハエとアベを考えるイタリアの盛夏
                                  ・
 前回に続いて、ハエのテーマとさせていただきます。というのも、猛暑と同じく、なんの意義もない、と信じる存在だということを再実感している毎日だからです。
 ハエというの、いったい、なんの目的を持って飛びかっているのか? この夏の最大探究となっています。イタリアの我が家内を好き勝手に飛び回り、そして止まる、の連続です。そのどこに、どんな目的があるというのでしょう。わけ、わかりません。
                                  ・
 蚊なら、まだ分析できます。雌は血を吸いますよね。そして子孫繁殖となるわけです。ところが、ハエは違う。無意味にブンブンと飛び、食べ物に止まったり、時には人の肌にふれてきます。なにが楽しくて、そんなことをしているのか、と問い詰めたい私です。
前回で記したように、フィレンツェ郊外の修道院シスターたちは、「ハエにも命がある」とおっしゃる。だったら、「脳」や「心」も? 魂だってあるわけ?
                                  ・
 ハリウッドの聖人、とも呼ばれたJ・アレン・ブーンの著書『ヒトはイヌとハエにきけ』(現在は、タイトル改名文庫本として発行の由)によると、「Yes」。「異種間のコンタクトの研究と実感」をライフワークとしたブーンは、「人間は、全生物と心を通わせることができる」と説いています。
 何回も彼の著書を読み、ハエとの会話を試みました。が、私の要求、願望に理解を示し、去ってくれたハエはたった一匹。」これって、0,000……1のミクロな低率で、皆無に等しい、とさえ言えます。もう、和平にむけての会話、とっくに断念したままです。
                                  ・
 と、突然、アベみたいな顔つきのハエちゃんと目(?)があいました。なぜか、こんなふうに思ったものです。「このハエのほうが、いくらか心を通わせることができるに違いない」。同時に、「異種間」でなくとも、まったくもって理解しがたいリーダーの存在に、「ハエ以下」と感じざるをえませんでした。
 盛夏というのは、このようにシビア思考となるのです。
                                  ・
 タカコ・半沢・メロジー
 
author:タカコさん タカコ・半沢・メロジー 半沢隆子 半沢タカコ, category:イタリアなう 最近のイタリア事情, 22:41
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イタリアなう  血に染まったイタリアの盛夏を生きる   
 イタリアなう
       血に染まったイタリアの盛夏を生きる   
                                  ・
 またしてもの大量虐殺に徹せざるをえない盛夏の日々です。あまりの数に、我が手は血に染まったがごときの臭いさえしてきます。なにゆえ、毎年、こんな惨いキーラと化さなければならないのか。イタリアの田舎暮らしを呪いたくなります。
 北伊ロンバルディア地方の自然公園指定域に住む私。ナチュラルな環境下にあるのは好ましいものの、それなりの税金も多数課されています。「川の清流保守税」なんぞというのだってあるんですよ。あれこれ、トータルすると、月々の支払、けっこうな額。庶民の身には厳しいものとなっています。
                                  ・
 加えて、夏には、ハエや蚊がウヨウヨ、ワンサ。室内外を自由に行き来するマルのために、ドアや窓の一部をオープンしっぱなしにしているのも禍。好き勝手に入ってくるハエ、そして蚊たちをどうするか? 防虫スプレー? ダメ、ダメ! 効果なし。むしろ、ハエたちの精力剤(?)としかなりません。
                                  ・ 
 対応、対策はただひとつ。そうです! 殺すしかありません。蚊は、まだいいのです。刺されにくい体質だから。でも、ハエは我慢なりません。ことにキッチンにより押し寄せてくるので不衛生きわまりなし。ビシバシ、やります。殺害しまくる。最後の一匹まで許さない覚悟で執念を絶やしません。
 でも、日々、何十、何百匹と叩き殺していると、さすが罪悪感が生じたりもします。いいんだろうか、こんなことをしていて……と。
                                  ・
 そういえば、イタリア暮らしを始めた年の夏。フィレンツェ郊外の修道院の一室に、こんな貼り紙があったことを想い出しました。――ハエを殺さないでください。ハエにも命があるのです。
 驚きましたね、心底。「カトリックの偽善だ」と憎まれぐち呟いた私でした。
 あの修道院のシスターたちは、今でもハエと「共存」しているのでしょうか。久しぶりに、フィレンツェ郊外の光景が浮かんできたものです。
                                  ・
  タカコ・半沢・メロジー
  
author:タカコさん タカコ・半沢・メロジー 半沢隆子 半沢タカコ, category:イタリアなう 最近のイタリア事情, 22:06
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イタリアなう  美しいものへの永遠のよろこび

  イタリアなう
    美しいものへの永遠のよろこび
                                  ・
 ハーッ、困りますね、イタリアの男性。なんというイケメンさ。いえ、それよりなにより、比類なき感じの良さにあふれています。
朝、7時前。洗濯ものをベランダで干そうとしていたら、出勤用の車に乗り込もうとしているダヴィデと顔が合いました。満面の笑みの美しさといったら! なんなんだー、これは‼ ハリウッドの俳優なんぞ、とても足元に及ばないほどの眩しい輝き、オーラありでした。
                                  ・
 近所住まいのダヴィデ。10歳頃から知っています。よって、もう35歳くらいになるのですね、彼。父親と同じく、測量士の仕事に就いています。職場は、マルペンサー空港。当地から離れているため、毎朝早く家を出ます。亡き父のことで大半を日本ですごしていたので、1年ぶり以上で顔を合わせた、というわけです。
 少年時代の彼は、柔道を習っていました。「マエストロ(先生)から、暴力は絶対にいけない、と言われてるんだよ」が口癖でした。やんちゃな弟ディエーゴと違い、ごくすこやかに成長。いわゆる好青年となり、今や、もう30代! 見た目は20代そのものながら、そんなに年月がたったのですね。妙に感慨深い心情が生じました。
                                  ・
 それにしても、イタリア男性が美しい時ってハンパじゃない。たぶん、世界一、と断言できるでしょう。「美」より「知」、「知」より「食」という奇妙なポリシーを持つ私とて、時折、まいってしまうのです、イタリアーノの美しさに。
 だって、イタリアでは、並はずれたイケメンほどシンパティコ(感じがいい)。みごとな笑みが絶えないので、美しさに拍車がかかります。他国にありがちな「ニヒルな美形」はまず存在しません。
                                  ・
 いいんですよ、これが! 早朝から幸せにしてもらった私は、英国の詩人、ジョン・キーツの一文を想い浮かべました。
「美しいものは永遠のよろこびである」
                                  ・
 タカコ・半沢・メロジー
 
author:タカコさん タカコ・半沢・メロジー 半沢隆子 半沢タカコ, category:イタリアなう 最近のイタリア事情, 21:48
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イタリアなう   一週間ごとの猛暑と涼風の北伊
 イタリアなう
       一週間ごとの猛暑と涼風の北伊
                                  ・
 この8月の北伊。1週間ごとに猛暑と快適気候の繰り返しでした。
 日本から戻った8月1日からは、異例の高温の日々。連日、35度くらいの厳しい暑さに悩まされました。早朝から30℃を超えましたからね。北伊では、そうそうないほどの記録的な激暑と言えます。
                                  ・
 それがしっかり1週間続きました。もう、どうしてくれよう、というくらいの過酷さは、まるで地獄の日々。スイカ、その他、安くておいしフルーツがなかったら、生きていけなかったことでしょう。そして、ペリエ。何年か前より、盛夏にはペリエで暑さ対応をするようになっています。毎食ごとに、中瓶を1〜2本空にするのが常。ところがフランス産ゆえ、イタリアではけっこうお高い。1本200円ちょっとです。時にはひとりで一日に数瓶飲み干すため、不経済もいいところ。でも、夏バテ予防となっているような気がして、今や、盛夏に欠かせないペリエとなってしまいました。
                                  ・
 さて、翌週。フランスからの来客があるため、猛暑のままだったらどうしよう、と恐れていたのに、意外な気象の変化。少々の雷雨が訪れたのを機に、ありがたくも涼風に恵まれ始めたのです。気温もイッキに下がり、25〜26度。天国のイタリア、と狂喜しました。
 空は早くも初秋もよう。このまま本格的な秋へ突入してくれますように! そう祈念したものです。されど、それは単なる甘い願望にすぎませんでした。8月なかばから、残暑の襲来。日中はなにもする気になれない高温となってしましました。またしても、キンキンに冷やしたペリエとスイカ三昧。この夏は、ペリエで大出費、となっています。
                                  ・
 それでも、早朝は、ひところの30度超えなど無し。25度くらいだし、湿気が少ないので爽やかです。晴天の初秋ムードはより高まっています。でも、8月下旬には再帰国の私。もう少しイタリアの晩夏を満喫したいものの、実家のケアは必需。リクガメたちだって、芝生のエサばかりではかわいそうです。
                                  ・ 
 もう、父も母もいない実家。半年前までは、いつもスリッパをそろえて待っていてくれた父のことを想うと、心が痛みます。それでも、親が残してくれた家があるのは幸せ。そう考えながら、イタリアを発つことにします。梅雨のような異変のあと、厳しい残暑の東京、などとなっていないといいのですが……。
                                  ・
 タカコ・半沢・メロジー
 
author:タカコさん タカコ・半沢・メロジー 半沢隆子 半沢タカコ, category:イタリアなう 最近のイタリア事情, 21:09
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イタリアなう  極上料理を仕上げるコツ

 イタリアなう
        極上料理を仕上げるコツ
                                  ・
 結局……と、今さらながらにわかったことがあります。それは、「料理をおいしく仕上げるポイント」です。なんとも遅すぎますよね、このトシになって気づくなんて。でも、知らないままよりはマシ、と思うことにしましょう。
 そりゃ、良質の食材使いがモノをいうことは、ずいぶんと前から悟りました。オリーブオイル、ワイン、塩などの調味料にしても、ハイクオリティにすればおいしくなります。食いしん坊な私は、食品類にはけっこう出費。服、その他のものは我慢して、かなり良い品を求めるように努めています。
                                  ・
 でも、絶品、極上料理作りには、それだけが重要ではないのですね。実は、煮込み料理や、各種のソース作りに必要なスープストックこそ、いちばんのポイント、と気づいたのでした。
 自慢じゃありませんが……いえ、みごとな自慢、自負そのものながら、私のスープ作りはかなりウルサイ。骨付き肉に、各種の野菜、ハーブを加え、長時間かけて仕上げます。大鍋にたっぷりと仕込み、2〜3回かぶんのコンソメスープとして味わいます。
 これはもう、美味! そこらのレストランのコンソメにも負けない、と自惚れているほどです。野菜とハーブ、そして肉の味が凝縮され、心身にやさしいスープ、と実感します。
                                  ・
 煮込み料理などに用いるスープは、ブイヨンの素を溶いて使っていました。ところが、つい先日、手作りスープにしてみたら、改めて開眼! 調理後のお味が、まったくもって異なるのです。みごとな味わい深さとなっているではありませんか!
 そうか! 評判のレストランは、こういったスープで料理を作るんだ‼ 決して、ブイヨンの素などは使わないのね。そう痛感したものでした。
                                  ・
 皆さん! ぜひ、手作りスープで調理してみてください。きっと大賛辞を得ることでしょう。なんのリアクションもなかったとしたら、その人は味知らず、味オンチ。次からブイヨンの素、としてもいいかもしれませんね。いや、いや、料理は自分でも楽しむもの。できるだけおいしく仕上げるにこしたことがない、と信じます。「食べる悦び、生きる悦び」ですから。
                                  ・
 タカコ・半沢・メロジー
 
 
author:タカコさん タカコ・半沢・メロジー 半沢隆子 半沢タカコ, category:イタリアなう 最近のイタリア事情, 22:44
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