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- イタリアなう イタリア産レモンが消えた…
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2019.01.01 Tuesdayイタリアなう
イタリア産レモンが消えた…・
どうもおかしい。ここ何年間かに、イタリアの特産とされる農作物の市場出回りが減ってきました。
いい例が柑橘類。南伊ではイヤというほど実るオレンジの類、そしてレモンなどがイタリア産ではないことがよくあります。オレンジは、スペイン産が目につく昨今。イタリアと似かよった気候かもしれませんが、どうも、現地スペインでくちにするようなおいしさではありません。たぶん、早めにもいで運送に回しているような気がします。・
とどめがレモン。どういうわけか、遠くはるかな国、アルゼンチン産が主流となっています。いったい、なぜ? どう考えても、政略による輸入事情としか思えません。
ごくたまにイタリア産レモンが並ぶと、信じられない高値がついていたりします。以前は、1kgで2ユーロ(約260円)もしなかったものが、倍額近くとなっています。他国産よりはるかに高いためでしょう。イタリア産のレモンのみ、計り売りとなっていたり、500gの袋入りの販売が多くなりました。・
ある時なんて、1kgにつき6ユーロの値付け。いたしかたなく、2〜3個求めることがしばしばとなっています。これまでなら、常に大量のレモンを惜しげなく満喫できたのに…。
シチリアへ行った時、こんな話を聞きました。輸入もののオレンジやレモンが多くなったため、島産は余りすぎ、処分せざるをえない状況、と。そんなバカな! すべて、政治家、輸出入業者たちの非と、強い憤りを感じたものです。・
イタリア産のオレンジやレモンがない時は、決して他国産を求めないようにしています。レモンが欠かせないイタリア料理でもあるので閉口。どうしたものか困っていました。すると、目についたのが、「シチリア産レモンで製造のレモン汁」。瓶入りです。妥協して、それを活用しています。でも、いつだって新鮮なレモンをくちにする日が再訪してほしい、と切願します。・タカコ・半沢・メロジー
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2015.05.02 Saturday
お知らせ
あまりにも私的すぎることゆえ、このサイトでお伝えすべきか否か迷いましたが、なんの一報もしないままというのも不自然な気がしてお知らせさせていただくことにしました。
突然ですが、母が急逝しました。4月14日の夜でした。いわゆる心不全的な瞬時の発症によっての旅立ちだったため、家族のみならず、実家近辺の方々も、「信じられない……」と絶句し続けています。
翌日、イタリアを発ち帰国。17日、母が望んでいたように家族だけでの葬儀をすませました。
永眠の3時間ほど前、いつもと同じく電話での会話をしていた私。5月上旬の帰国予定だったので、「もうすぐね。お母さんの好きなビスコッティ、持っていくわね」などと話していたのです。それなのに……。
正直なところ、今だに、母との別れが現実のものとは感じられません。各種の手続き、来客への対応なども続いたため、悲しさや淋しさすら、まだ生じないほどです。唯一、これほど突発的なできごとに対し、辛さのみが、発しています。せめて、何日か看病後に旅立ってほしかった。それなら、ある程度、納得もいったことでしょう。
急逝を知った人たちは、皆、「苦しみ無きに等しく永眠したのは幸いだった」と言ってくれます。そう信じるべき、とも感じます。
それでも、まだ、母との別れを受け入れられないでいるのは、たくさんの悔いばかりが生じるのみだからでしょう。
でも、残された老父がいます。今のところ気丈にしている父の前では、メソメソできません。誰にもいつかは必ず訪れることを、しっかり、そして、素直に受けとめる日がやってくるでしょう。
拙著や、ブログのなかでも、母に関して記したこともあり、多くの方々から御厚情の文面をいただいていました。そう考えると、幸せな母だった、とも言えるでしょう。長いこと、本当にありがとうございました。
タカコ・半沢・メロジー