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- 私の好きなイタリアの小さな町 Barmini(バルミニ)
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2015.10.31 Saturday私の好きなイタリアの小さな町
Barmini(バルミニ)
シチリア島が登場したのに、その次に大きなイタリアの島サルデーニャを御紹介しないわけにはいかないでしょう。私からすると、「イタリアの恥」ベルルスコーニの別荘、その他国内外の成金族別荘が点在するコスタ ズメラルダ(エメラルド海岸)以外は、どこもおすすめ。独特の歴史と文化、島民たちへの興味がつきません。
なによりも、海の色が違います。エメラルドカラーなのは、富豪のいない海岸だって同様。イタリアでありながら、遠い遠い南洋の海へ来たような心情ともなるほどです。そして、少し内陸へ入ると、「コンドルは飛んでいく」のイメージぴったりのワイルドな山あいが飛びこんできます。ドライブしていると、ワイルドピッグの赤ちゃんが歩いたりもしているのですよ。
この島の州都カリアリから北へ60kmほど車を走らせた時がそうでした。バルミニをめざしていたのです。
なぜ、ここへ行きたかったのか? それは、この島に7000も残っていると言われる「ヌラーゲ」の代表的なものを目にしたかったからです。ヌラーゲとは、石の砦。古代の島民が、外敵を防ぐために築いた円形の石造建築物です。塔状のもので、先史時代の住居ともなっていたようです。
バルミニのヌラーゲは島いちばんの大きさ。周辺は牧草に囲まれ、まるでタイムスリップ体験をした感じでした。
まずは、ここのヌラーゲを見学後、島のあちらこちらに残る中、小の石造も訪れました。みごとなまでに自然の中で今なお姿をとどめる頑強さ。なんだか、誇り高き島民そのもののようにも思えたものです。
そうなのです。この島の人たちは、不屈の精神の持ち主ということで名高い。イタリアでいちばんの強さ、とされています。それでいて、南特有の明るさとは異なる謙虚さ、穏やかさにもあふれていて、旅人にもやさしく接してくれます。
そんな島サルデーニャを想うと、いつだって胸がキューンとする私。とてもとても愛おしいこの島の旅は、ここバルミニから始まったのでした。
タカコ・半沢・メロジー
- イタリア発着便の「?」 ヌーディな足の怪
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2015.10.28 Wednesdayイタリア発着便の「?」(2)
ヌーディな足の怪
パジャマ姿でのフライトに関しては前回記しました。その続編テーマ的な機内ストーリーを書かせていただきます。
つい先ごろ(今年の9月なかば)のことでした。いつもどうり、東京―ミラノの直行便でのフライトどきのできごとです。どのクラスも満席状態ながら、幸運にも、私の隣席は空いていました。エコノミークラスの最前列席で、2席のみのところです。後列からは、3人がけ席となります。
すぐうしろの席には、30代前半ぐらいの日本女性が座っていました。着衣はというと、ジャージとパジャマ系の中間ぐらい。ところが、フライト中、終始、裸足のままだったのです。
それは、まったくもって支障なし。各人の自由ですからね。ヌーディだろうと、エスキモーブーツを履き続けていようと、まったくもって乗客の好みのまますごせばいいわけです。ところが、問題は、足の置きどころ。時々、私の席側の肘掛けのところに足をのせるのです。
なんたって、裸足。正直なところ。快くはありません。オジさん世代なら、また別の感覚が生じるかもしれませんけど……。
幸か不幸か、窓側の席は空いているため、すぐに移動。それでも、置かれている裸足には目が行かなくもないのです。ラクなんでしょうね。足をのせるのって。が、せめて、ソックスでもはいていたら、まだマシ、と痛感したものです。
皆さんは、長距離フライト中、どうなさっていますか?靴を履いたまま? あるいは、ルームシューズやスリッパに履き替えますか? 靴を脱いで、ソックスのまま、というのは、イタリア人乗客によく見かけます。
私? 必ず携帯用のルームシューズを持参。ソックスをつけてから履いてすごします。盛夏でも同様。冷房対策ともしています。
携帯用ルームシューズ、一足あると便利ですよ。ホテル、その他でも活用できます。各空港の売店、そして、アリタリア航空の機内販売でも求められます。お役立ち旅グッズのひとつ、と言えるでしょう。
タカコ・半沢・メロジー
裸足の足? それはないでしょ
- マル ボクとノンノが世界中から大注目?
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2015.10.25 Sundayスーパーワイルドなマル
ボクとノンノが世界中から大注目?
クヒヒ、キャイ〜ン、ウッシッシ――。どうも笑みが出てしまうこの頃です。だって、世界中が、ボクとノンノ(おじいちゃん)に注目しまくっているような気がするから。
ワンコと93歳の高齢者がなぜ? 皆さん、怪訝に思われることでしょう。ヒントは、「ラグビー」。ボクらがプレーをするのか?
まさか―、です。おかーさんいわく、「複雑きわまりないルール」のスポーツを理解できるわけがないし、ボクは、どうしても好きになれない。解説のオジちゃんたちがわめくようなところに拒否感が生じるのです。93歳のおじーちゃんに至っては、もはや、「歩くのもかったるい」モードだからね。ラグビープレーは、自殺行為となるに決まってる。
それなのに、なにゆえ、ラグビーと大関連、しかも注目されてるボクらなのか? クッフッフー、それはね、名前なんです、名前。そう、今いちばん話題のGoromaruさん。五郎丸、という字がテーマってわけ。
ボクのおじーちゃん、つまり、タカコおかーさんの実父名は、寅五郎。でも多くの人から、「五郎」と呼ばれている。そして、ボクは、マルチーズの「マル」というより、「丸」なのです。おとーさんが、「日の丸」とか、「丸々とした」という日本字からセレクトしたものなんだよ。
ねっ、五郎丸って、おじーちゃんとボクの名のコラボ版そのものでしょ? ゴローマル、ゴローマルと耳にするたび、つい、「エッ!? なに? ボクとおじーちゃんになんの御用ですかあ?」気分になるのです。
すごいんだよ、五郎丸選手。ヨーロッパでも、今やメチャ有名。たくさんの人たちが大注目しています。昔、陸上選手だったおかーさんまで、すっかりファン。「いいわー、スポーツマンそのもので。サムライ精神まで感じる顔もなんともいえない魅力よね。
どこか、柴犬に通じる魅力がある!」。などと、ワケのわからないコメントをしています。そして、こんなセリフを心のなかで呟いているのがありありなのです。
「いくら名前に共通項があっても、アンタと我が親とは、大違い。天と地以上のギャップだわ」
タカコ・半沢・メロジー
- 留学記 最終回 変なホテルでの恐怖体験
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2015.10.21 Wednesday留学記 63 ━最終回━
変なホテルでの恐怖体験
京子さんの最終体験記は、いわば[番外編」です。短期留学に関することではなく、日本へ戻る前にすごしたミラノでのできごと。ですが、かなりの警告、示唆も含まれている「恐怖体験」ゆえ、参考にしていただけることでしょう。
題して、「ナヴィリオの一夜」。一歩まちがえると、大事件が発生したかもしれないプチ惨事でした。
ミラノ滞在も数多い京子さんです。いつも、ホテル、あるいはレジデンス様式ホテル泊。今回は、アパート式ホテルへの連泊としました。ネットで検索。利用客の評価、「最良」というコメントばかり載っていたところでした。ネット上の写真による室内も、なかなかよさげ。なんの不安も感じることなく、ネット予約をすませたそうです。ところが……。
有名なナヴィリオの運河のすぐ近く。それなりの雰囲気はあるロケーションではあるものの、ホテルが奇妙。アパート式、ということで、ごくふつうの建築なのはいいとしても、フロントなし、室内はうらぶれたムード。どうも、ネットの写真とはイメージが異なっていました。一瞬、背筋に寒いものが生じた京子さんだったのです。
やがて、次から次へと摩訶不思議なトラブルが発覚。以下のような支障が判明しました。
●連絡先が携帯電話のみしかなく、ほとんどつながらない。
●ネットには、「フロントが24時間対応」と記されていたのに、日中すら対応なされず。
●FAX番号はあっても、スムーズに送信が叶わない。
などなど。とどめが、京子さんの部屋への不審侵入。清掃時間でもないのに、黒人スタッフが京子さんの部屋に入りこんでいたのでした。ちょっとありえないことです。
数々の不可解さに、ホテル換えを決意。他を予約したものの、すでに夜。いたしかたなく、ドアの内害に防御物を置き、恐怖の一夜をすごし、朝早く発った、という次第でした。生涯で初めてくらいの恐ろしさでいっぱいだった彼女。「そのわりに爆睡しましたけど」と苦笑できるのは、なにごとも生じなかったからでしょう。
「こんなホテルもあるので、選ぶときはくれぐれも慎重にしてください」との助言です。ネットでの評価も、すべて信用できる、とは限らない、と言えますね。
タカコ・半沢・メロジー
危ないホテルにはご用心ですね
留学記、ご愛読ありがとうございました。
また、新しい姿でお目にかかりますね。
- イタリア発着便の「?」 パジャマ姿の日本女子
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2015.10.17 Saturday
イタリア発着便の「?」(1)
パジャマ姿の日本女子
日本特有のファッションなのでしょうか? 夏でもないのに、ごくごく薄手素材の服を身につけている女性が少なくありませんよね。ことに、スカート! オバさん世代(失礼!)でも、古い表現をすると、シースルー地のものや、レース素材を着用。イタリアでは目にしないだけに、「お―!シュール!!」と、つい注目してしまいます。
日伊間の機内でも、よく見かけますね。真冬だってしかり、です。フライト中は暖房がきいているのでいいでしょうが、空港までの移動どきは寒くないのか? 冷え症化しないのか?はたまた、ヘタをすると、ダンサーとまちがえられないか? などと、実によけいなお節介心配までしてしまいます。
と、よく訪伊されている読者さんからは、こんな御指摘が入りました。
――それってパジャマでは? と思わざるをえない服で搭乗している日本女子、いますよね。なんなんでしょう……。
確かに! スポーツウェア的なジャージの上下、というより、正真正銘のパジャマ姿の日本女性、必ず目にしますね。パジャマ、というわけではないのでしょうが、どう見ても寝具着衣としか思えない、といったファッションなのです。
おまけに、夏でなくともビーチ用みたいなサンダル履き。盛夏にしたって、機内はともかく、空港でもサンダルでペタペタ歩くのはいかがなものか、と感じる私って、みごとオバさん発想なのでしょうか?
そのパジャマ、プラス、ビーチ用サンダルのまま、終始イタリアの旅を続ける日本女子も少なくない由。ここまでくると、その「勇気」「大胆さ」に、すごい!とさえ感心(?)してしまいます。そして、どういう思考、感性、必要性から、こうしたスタイルに徹するのかを知りたくなるほどです。
あ、そうそう!年間を通し、フライト中上着のフードをかぶったままの乗客もいますね。これはむしろ、イタリアの若者により多い気がします。こういうところにも、日本とイタリアの差が現れるのでしょうか。なかなか興味深いです。
タカコ・半沢・メロジー
リラックスしすぎだよね
機内では、パジャマなどは、キナイでねって
- 新着・タカコのニュース イタリア発着便の「?」 が始まります!
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2015.10.12 Mondayお知らせ
イタリア発着便の「?」 が始まります!
長らく御愛読いただいた留学記シリーズ、京子さんの回にて、休止とさせてもらいたく、一報いたします。時を改めて、滞在記などとしてリニューアルスタートとなるかもしれません。
たくさんの方々に登場していただき、そして、皆さんが拝読くださったことに、深く御礼申し上げます。ありがとうございました。
これから、新シリーズをスタートさせます。
母の他界後、今まで以上の帰国が続いている私です。月に1〜2回はミラノ―東京と飛んでいます。フライト中や空港にて目にしたり、体験すること少なくなし。いかにもイタリアンしている、と感じたり、苦笑、爆笑のできごとだってあるものです。
加えて、「機内で、こんなことがありました」とか、「訪伊の日本人に、いかがなものか、と首をかしげる人、いました」の声も寄せられ続けています。
また、「よくフライトしているタカコさん。チケット、どのように購入しているのですか?」とか、「やはり、直行便がベストなのでしょうか?」などの質問の数々もよく受けます。
そこで、イタリア発着便ストーリー的なテーマによるシリーズを思いついた、という次第です。皆さんの御参考となるかもしれない事柄なども時折紹介しながら続けていきたい、と考えています。お楽しみに!
タカコ・半沢・メロジー
「?」の人って、多いのですね。
お楽しみに
- イタリアンレシピ ステーキ仕立てのキノコ
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2015.10.08 Thursdayイタリアンレシピ
ステーキ仕立てのキノコ
イタリアの誇る食材のひとつ、ポルチーニ茸の季節となりました。ドライものは、一年中出回っているのですが、生ポルチーニは秋が旬。日本の松茸ほどではないにしろ、かなりお高いのが難ですけど、この時期にしか満喫できないため、無理をしても求めます。
先日見かけた生ものは、けっこう小ぶり。でも、身厚でいかにもおいしそう!5個で約1000円ほどでした。最もシンプルなソティ、つまり、ステーキ仕立てにして味わいました。
なんのことはありません。オリーブオイルで焼くのみ。塩を少々ふりかけた後、レモンを絞って食べます。身が厚かったので、半分にスライスしての調理としました。豊かな香りと絶妙なお味といったら! 松茸に負けない贅沢なテーストと断言できます。
このステーキ風メニュー、日本のキノコ類にも活用できることでしょう! 大きめのシイタケなんかもってこい!エリンギだっていいかもしれませんね。
ポイントは、やはり、良質のオリーブオイル。エキストラヴァージンがおすすめです。フライパンを熱し、やや多めの量をしいてから、こんがりと焼きあげてください。ただし、焼きすぎには御用心。せっかくのフレッシュなキノコが台無しになってしまいます。
我が家はレモンを絞るのが常ながら、日本だと、すだち、柚子、カボスなどでもいいでしょう。香酸かんきつ類なら、なんでもよく合うと思いますよ。
ちなみに、イタリアでは、生ポルチーニのメニューはメイン扱い。魚肉料理と同格の皿、とされています。旬の季節に訪伊されたら、パスタ料理のあとにポルチーニを注文されると粋ですよ。
タカコ・半沢・メロジー
author:タカコさん タカコ・半沢・メロジー 半沢隆子 半沢タカコ, category:スーパーアバウトなイタリアンレシピ, 22:55
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- マル おかーさんに負けたワイルドさ
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2015.10.06 Tuesdayスーパーワイルドなマル
おかーさんに負けたワイルドさ
頻繁な日本行きをしているおかーさんが、ボクのシャンプーを買ってきた。今までは、隣り町のペットショップで求めててね。そのたびに、「ケッ! なんなの、このバカ高さ。3000円くらいなんて信じられない。私なんか、1ユーロ(約140円)のですませてるのに……」とボヤいてた。
それはですねえ、おかーさま〜あ、ボクちゃんの「美」を守るためですよお。なんたって、輝ける純白犬なんだから、エステ効果ある高品質が必需だよ。
そう告げたボクに、おか−さん、シラ〜〜ッ。こんな反撃を受けてしまった。
――純白? どこが? いつも庭や公園で暴れ回り、アンタのボディ、ホームレス犬以下のキタナさじゃないの。マルチーズって、ドブネズミ色してるわけ?
まあ、まあ、まあ、とおとーさんがなだめに入った。そして「イタリアのシャンプーが質落ちたのかもしれない」などと、ワケわからないことを言い出しました。妙なところに素直さ発揮のおかーさんたら、「確かに」と納得。日本のペットショップで購入してきた、という次第なのです。
そのお店は、おじーちゃんちの近くにあって、いつもワンコのトリミングをしてるそうです。マルチーズもけっこう多く、おかーさんは目を釘付け。どのコも。まったく動くことなく、トリマーさんに身をまかせているんだってさ。
信じられない……。もしかしたら、トリミング前に麻酔をされているのかも。おかーさんは、いつだってそう思わざるをえないらしい。ボクとの大差、ありすぎ、ということなんだね
ともかく、そこで求めた純白犬用シャンプー。イタリアより高額なプロ用の品で、トリマーさんたちの御用達なんだって。「アンタみたいな駄犬に、こんな出費しなくちゃならないなんて、考えられない」と嘆きつつ、おかーさんは、今日も1ユーロおシャンプーで洗髪。スーパーワイルドなのは、おかーさんのほうだよねっ。
タカコ・半沢・メロジー
見て、マルのウットリ目を
- イタリアなう 悩みいっぱいのミラノ万博
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2015.10.03 Saturdayイタリアなう
悩みいっぱいのミラノ万博
開催後の何か月間かはパッとしなかったミラノ万博の人出。日本館、その他、いくつかのパビリオンは別にして、列に並ぶことなく入館ができたそうです。館内、ガラガラ。駐車場もカラッポ状態。これが世界の祭典? と首をかしげるほどの淋しさ、と聞いていました。
残念! せっかく、イタリアでの万博なのに。これでは、国内の経済にも悪影響を及ぼしかねないでしょう。そんなふうに案じていました。
ところが、スタート後、しばらくしてから徐々に盛り上がっていくのがイタリアの常。夏休みに入ったとたん、ドドーッと入館者が増加。かなりの混みあい、と報じられ、安堵したものです。そろそろ、私も見学に出かけよう。でも暑いのはゴメン。秋の涼しさが訪れてからにするつもりでした。夏休みが終われば、人出も減るに違いない、とも思ったからです。
その予測、みごとにハズレ。9月中旬には、入館者数245,000人の新記録となってしまいました。もちろん、たった一日での数。想像しただけで、大疲労が生じます。何しろ、人混みが大の苦手な私ですから。
さらなる驚きが、オープン当初から異例の人気を呼んでいた日本館です。なんと、5時間ほど待っての入館、とのこと。これまた、新記録に違いありません。「食」がテーマのミラノ万博。いかに和食が注目されているか、ということでしょう。
ああ、こんなことなら、ガラッガラだったオープン直後に訪れるべきだった。そう悔やまざるをえません。閉幕は10月末日。さあ、どうしましょう。悩ましいミラノ万博となっています。
後日談です。日本館の待ち時間、9月下旬には、7時間となってしまいました……。最終月だと、どのくらいになるのやら。末おそろしいです。
タカコ・半沢・メロジー
悩ましいミラノ万博ですねー
author:タカコさん タカコ・半沢・メロジー 半沢隆子 半沢タカコ, category:イタリアなう 最近のイタリア事情, 21:24
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