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- イタリアなう 無差別とは思えないバングラデシュのテロ
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2016.07.30 Saturday
イタリアなう
無差別とは思えないバングラデシュのテロいかなるテロ行為に対しても、正当性は認められない、と信じます。ましてや、一般人まで殺害するのは、断じて許せないことです。
このたびのパンデラデシュでは、イタリア人9名と、日本人7名もが犠牲となりました。今まで、国内でのISテロとは無縁に近かった両国なのに、なぜ? 私には、どうも、イタリア人と日本人が海外で標的になっているとしか思えません。事実、これまでも、日伊人のバングラデシュでのテロ殺害事件がおきています。ヨーロッパにあって、「次はイタリアが狙われている?」とささやき続けられていました。フランスや英国のような突撃実践こそしてはいないイタリアですが、パリやブリュッセルの次あたりに、ローマが危ない、とも言われています。
日本にしてもリスクは同じ。安倍政権による「軍事化」国となり果てた現状です。すでに軍事ビジネスが進み、戦争放棄の憲法第九条すら改憲しようとしています。アメリカの支配下もいいところの今の日本が、ISなどの標的にならないわけがありません。とはいえ、島国、その他の理由、要因により、テロ侵入は容易ではないはず。イタリアの場合は、前述のように、まだ突撃は開始していないし、一説には、「マフィアがテロを防御」とも言われています。
よってテロは、海外の日伊人たち狙い作戦に出たのではないでしょうか? そうでなければ、外国人客の多い(現地にあっては)最高級クラスのレストランに突入するわけがありません。テロの出現、増加の一因は、グローバルな格差エスカレートによるもの、ともされています。私もまた、そう分析しています。
再度書きます。テロの正当性など皆無です。あくまでも、海外で暮らしたり、旅したりするうえでの老婆心的な助言として記させてもらいたいことがあります。若い頃からアラブ諸国を旅していたことでも感じるのですが、訪れる地の国情を知らなければならない、と断言したいです。そして、可能な限り、その国の庶民目線で行動することこそが敬いの気持ちに通じる気がします。
つまり、イスラム圏ではアルコール類をひかえたり、3食を満足にとれないでいる国民の多いところではつとめて質素な衣食に徹する。私はそのように心がけています。
IS,その他のテロなどを憎み、批判批難しているだけでは、世の中、なにひとつ好転するわけがない。改めて痛感します。タカコ・半沢・メロジー
author:タカコさん タカコ・半沢・メロジー 半沢隆子 半沢タカコ, category:イタリアなう 最近のイタリア事情, 20:39
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- イタリアなう イタリア車内でのイタリアンなケータイ会話
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2016.07.26 Tuesday
イタリアなう
イタリア車内でのイタリアンなケータイ会話我が家は、最寄りの駅から徒歩2〜3分。ミラノへのローカル列車が発着するため、私はよく利用します。なにしろ、ヨーロッパの田舎暮らしなのに、運転免許証持っていませんから。若かったら、ミラノまで自転車を走らせることも可能でしょうが、さすがに今はキツイ。
中心部まで、約50kmの距離ですから。ああ、昔ならそのくらいヘーキだったのに……と、つい年齢、体力ダウンを憂いてしまいます。
初夏のある日、ミラノ中央駅から帰宅にむけて乗車。やや久しぶりに、30分余の車内のひとときを楽しむこととなりました。面白いのですよ、これがなかなか。人間ウォッチングにもってこいなので、私の大好きなショートトリップと言えます。
その日、前方に腰かけていたのは、30代なかばとおぼしきイタリア男性。私が席につく前から、ケータイでガンガンしゃべりまくっていました。どうやら、相手は「マルコ」という名前の男友達の様子。身ぶり手ぶりよろしく、コーフンぎみに話し続けます。大きな声ゆえ、すべてこちらの耳に入ってきました。――すごかったぜ、ホント。ロンドン、サイコー! 他の都市なんかメじゃない国際都市だね。いろんな人種であふれててさ。仕事もうまくいってさあ。ドイツ人やフランス人、中国人たちとも会話が弾んだよ。
そうかそうか。ロンドン帰りなのね、と納得。マルコ氏としゃべりまくった後は、マンマにTel。またしても、同様内容を告げていました。お次の会話相手は、ジュリアさん。恋人ムードの女性らしい。と、彼、今までと豹変して、何やらシビアな表情、そして話しぶりになったのです。つい耳を傾けてしまいました。
――いや、そんな…。それって大きな誤解だよ、ジュリア。ロンドンから、何回もケータイへのメッセージやメールのトライをしたんだ。でも、なんだかうまくいかなくて…。
やがて、シドロモドロとなってきた彼。あれっ? 今までの迫力、そして元気、どーしちゃったのお、とツっこみを入れたいほどでした。
――そ、そ、そうじゃない、ジュリア。誤解だよ、誤解。ロンドン、仕事で行ってたんだぜ。信じてくれよ。
ケータイを切った直後、こう呟いていました。
―フーッ、メンド〜。ムムムム、怪しい雲行きだな、と感じつつ、拙宅近くの駅で降りた私。もっと乗っていたかった、と思う充実(?)のひとときでありました。
タカコ・半沢・メロジー
ケータイなお話でした
author:タカコさん タカコ・半沢・メロジー 半沢隆子 半沢タカコ, category:イタリアなう 最近のイタリア事情, 23:48
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- イタリアンな野菜たち Rucola(ルーコラ)
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2016.07.22 Friday
イタリアンな野菜たち
Rucola(ルーコラ)
イタリア料理の人気とともに、日本でも親しまれる野菜の一種となったのがこれ。実は、つい先ごろまで、「ルッコラ」と呼び続けていました。でも、スペルからすると、「ルーコラ」なのですよね。日本では、大半の書物でも「ルッコラ」となっていますが、時折、正しい記名も目にします。気をつけなければ……と深く反省する想いです。古代ローマ時代から栽培されたとされるルーコラ。クレソンともまた異なる若干ピリカラのゴマ味食感が魅力です。生ものとしてサラダ扱いにするのが一般的。愛食派だと、大皿にドサッとルーコラのみを盛り、オリーブオイル、ビネガーなどで味わいます。トマトとも相性バツグン。さらにモッツァレーラを加え、ボリュームあるサラダ仕立てにするイタリア人も多いですよ。
意外なことに、加熱調理としても美味しいのがルーコラ。表現しがたい深みある味わいが病みつきになるほどです。特に、トマトといっしょに炒め、パスタ用のソースに最適。ただし、短めの調理とするのがポイントです。長時間だと、折角の香り、台無しとなります。
ピッツァのトッピング用にもおすすめ。イタリアでは、ほとんどのピッツェリアでルーコラ添えメニューが提供されています。特有の味を楽しみたいために、モッツァレーラ、その他のチーズなしで作ったりすることだってあります。
個人的には好まないものの、ルーコラのおひたし、というのも「あり」です。やはり、さっと茹であげて、好みのドレッシングでいただきます。ルーコラの栄養価がまたすごい! カルシウムはピーマンの30倍ほどだし、鉄分も豊富。ビタミンC、Eがふんだんに含まれ、抗酸化作用も高い、ときています。日本でも多くのスーパー、お店で出されるようになったので、いろいろ工夫して、大いに満喫されるといいですね。
タカコ・半沢・メロジー
- イタリア発着便の「?」 アリタリアの太っ腹機内食
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2016.07.18 Monday
イタリア発着便の「?」
アリタリアの太っ腹機内食
アリタリア航空、マニフィカ(ビジネス)クラスの機内食は、クオリティの高さで有名。‘13年より、5年連続で、グローバルトラベラー誌のベスト・エアライン・キュイジーヌ賞を受賞しているそうです。
時折、有料アップグレード、あるいはマイレージのポイント活用でマニフィカクラス席にしてもらう私。フルフラットシートの快適さ以上に、フルコースの美食イタリアンを満喫できるのが何よりも魅力です。料理のみならず、食前酒から食後酒に至るまで、ドリンク類の数々も私好み。少しずつ味わうようにしています。
それに比べ、エコノミークラスの機内食は、とりたてて書くまでもなし、という感じがぬぐえません。ことに、イタリア発便は、お世辞にも「おいしい!」と言えない気がします。日本発便のほうが、いくらかはマシという気はしますけど。ところが……。
つい先日(5月下旬)の日本発便の機内食はすごかった。「マシ」をとおりこし、「今まででいちばん!」というほどのおいしさだったのです。
いつものように和食を希望。すると日本人CAのかたが、「鰻ですけど、よろしいですか?」。ン!? 鰻? エコノミークラスで? 珍しい! 初めてのことです。格別鰻好きではないものの、苦手でもなし。ことに、上質の鰻は美味、と痛感します。でも、エコノミークラスでの鰻。さして期待しないほうがいい、と決めこんでいました。
それなのに、くちにした鰻の身厚でやわらかいことといったら! なかなかの品質でした。さすがに量は少なめでしたが、充分に味わい深く感動したものです。
加えて、供えられていた料理の数々も、なかなか。ちょっとお節料理のようなバラエティと内容だったのですよ。
いったい、なぜ? 次回の東京発便も、このような機内食でしょうか? 楽しみ増えました!!
タカコ・半沢・メロジー
食べ過ぎて、太っ腹になりそう
- 私の好きなイタリアの小さな町 Citta di Castello(チッタ・ディ・カステッロ)
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2016.07.14 Thursday
私の好きなイタリアの小さな町
Citta di Castello(チッタ・ディ・カステッロ)同じウンブリア州でも、前回のスポレートよりかなり北位の町です。隣のトスカーナ州近くに位置しています。「お城の町」を意味する町名です。
「2〜3泊してみない?」と誘われたのは、何年前になるでしょう。もう、10年以上経過していますね。相手はアントニエッタ。帰国どきのフライトで隣席となったイタリア青年クリスチャンのマンマです。初来日でなんの情報なし、予算も乏しい、というクリスチャンを案じ、すっかりおせっかいオバさんとなった私。東京での宿を世話したり、食事に招いたものでした。奇遇にも、イタリア戻りフライトまで同じ便。彼のマンマから、まずは家へ招かれ、その後親しいおつきあいが始まったのです。
そして、前述のお誘い。なんでも、10代の一時期、この町で寄宿舎生活をしていたことがあるそうな。教会の営む学校だったそうで、「何十年かぶりで訪れてみたいの。いっしょに、どう?」と言われました。
ペルージャやアッシジ、オルヴィエート、グッビオなどには何回か行ったことがあるものの、「お城の町」は、名前すら知りませんでした。願ってもない好機! すぐ同意して、日伊のオバさん2泊旅行としたのです。
トスカーナ州のアレッツォまでは列車。そこからはバスに乗り、一時間ほど、というところでしょうか。なだらかな丘陵をいくつかこえながら到着。さあ、ローカルバスでホテルへ向かわなければ。そう思っていると、初老男性が運転の小型車が止まり、[どこまでおいでかい? お連れするよ」と声をかけてくれたのでした。イタリアの地方でよく受ける親切、好意のひとつです。起源は古代ローマ前のエトルスキ時代、といわれるこの町。早くから自由な地方自治体誕生、とされています。10〜11世紀にかけて、すでに自治体化が成されたそうです。
それがしのべるのは、ガブリオッティ広場に建つドゥオーモです。当時の聖祭に関する品々も保存されています。
ゴシック様式の聖フランチェスコ教会は、1273年に建てられたもの。14世紀末の聖ドメニコ教会と共に、この町に欠かせない歴史と文化を誇っています。内陸に位置するウンブリア州なので、山の幸食材が美味。秋なら、州内で採れるトリフも満喫できます。野鳥料理や、土地のサラミにも滋味があふれていますよ。濃厚な赤ワインもいいですが、私はこの州内オルビエートの白ワインが大好き! 辛口さが気に入っています。
タカコ・半沢・メロジー
- マル イタリアンしているところもあるノンノ
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2016.07.11 Monday
スーパーワイルドなマル
イタリアンしているところもあるノンノまた日本ですごしているおかーさん。おじーちゃんの介護優先ライフスタイルというわけです。
おかーさんがいないことのほうが多くなって淋しい? うーん、ヘーキ、ヘーキ! ボク、男のコだし、ほとんどおとーさんといっしょ。それに、毎日のようにおかーさんと国際Telしてるから大丈夫だよ。そこらのヤワな室内犬とは違うんだぜィ、と強がりっコしてま〜す。きのうのおかーさんとのTel会話には笑っちゃった。最初のセリフは、いつも同じ。「マルちゃーん、元気?」で始まる。「キャイ〜ン」と答えるボク。ボク的ワンコ語で、「決まってるじゃん」の意味です。
おかーさんによると、週2回訪れてくれている看護師さんに、おじーちゃんたらこんなふうに告げたんだってさ。
「入退院を繰り返してて、ずいぶんやせてしまって。肌だって、ホラ、すっかり艶がなくなっちゃったんですよ」ツ、ツ、ツヤ? おじーちゃん、もう94歳。なのに、お肌にツヤ、求めてるわけェ?
これにはおかーさんもブッとんでしまったらしい。「ケッ!? なに言ってるのよ。この私だって、とっくに艶ないわよっ」と。
確かに、90すぎて肌ツヤを望む老人っていうのもシュールだよね。80、90のノンナが「すっかりシワが増えちゃって……」と嘆くようなものだと感じます。
でも、よくよく感がえると、こーゆー感覚ってけっこうラテン系。ボジティヴ思考と言えなくもないかもしれない。それにしても……と、おかーさん。「余命短し、の身で肌艶発言するなんて怪奇。私よりイタリアンしてるのかも…… マルちゃん、アンタどう思う?」
ぴっちぴちのピンク肌してるボクに、そんなこと尋ねられても困っちゃう。そうも返答しかねたので、「いーじゃん、いーじゃん、ノンノのイタリアン思考、悪くないじゃん。さすがイタリアがルーツのワンコ、ボクのおじーちゃん、ということだよ」と発しておきました。タカコ・半沢・メロジー
- イタリアンな野菜たち Carciofo(カルチョーフォ)
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2016.07.07 Thursday
イタリアンな野菜たち
Carciofo(カルチョーフォ)前回のフィノッキオと同じく、日本ではなじみの薄い野菜でした。ところが、本格的なイタリア料理がずいぶんと定着。そのおいしさに魅せられる人が増えてきたようで、栽培農家も徐々に多くなっている、と聞いています。
英語だと、アーティチョーク。日本名はチョウセンアザミです。原産地は、地中海沿岸から中央アジアにかけて。⒑世紀前後にシチリアを支配したアラブ人が伝え、15世紀にはイタリアで本格的に出回った、とも言われています。それがヨーロッパ全体に広がり、やがてはアメリカ、その他、世界中で人気の野菜となったのです。実は私、このカルチョーフォが大、大好物。アスパラガスと甲乙つけがたいくらい愛しています。理屈抜きで「幸せの味」と感じるからです。
最初に大量にくちにしたのはフランス。夫にすすめられるまま生食しました。葉を一枚ずつはがしながら、根元の少部分をしごくようにして食べるのです。やがて、芯が出現。それをテーブルナイフでスライスしながらくちに運びます。その新鮮なホクホク感ときたら! 他の野菜では味わえないほど。病みつきになってしまいました。
フランスと違い、イタリアでは生食派が少なめ、と感じます。葉の上部を切った後、30分くらい茹でてから調理することが多いですね。花たくと呼ばれる内部が食用となります。好みのドレッシングをかけ、前菜やつけあわせ料理として出すもよし。パスタ用ソースの具にもよくあいます。
オリーブオイルに漬け、保存食にするのもおすすめ。好みにより、ドライオレガノやにんにくを加えて仕上げます。
古くからユダヤ人居住区のあるローマでは、今でも「ユダヤ風アーティチョーク」が」ポピュラーです。茹でたものを、オリーブオイルやコーンオイルでこんがりと焼きあげます。ローマを訪れたら、ぜひ味わっていただきたい一品です。タカコ・半沢・メロジー
- スーパーワイルドなマル スピリットだけはギガちゃん似?
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2016.07.03 Sunday
スーパーワイルドなマル
スピリットだけはギガちゃん似?
おとーさんとおかーさんが日本に行っていたので、1か月近く、ペットホテル暮らしをしていたボク。いつものところなので、不安なし。ジャーマンシェパードのブリーダーさん経営のホテルで、何年か前からはお馬さんもけこういるんだよ。ボクを世話してくれるのは、長女のダニエラ。ケンおにーちゃんを預かってもらってた時は、まだちっちゃな少女だったけど、もう32歳なんだってさ。すごーくスレンダーで、めっちゃやさしい人なので、ボク、大好き!
広大な農園みたいなとこにあるホテルでね。他のワンコたちともガンガン遊べて楽しいんだよ。時々、日本から電話してくるおとーさん、おかーさんに、ダニエラはいつもこう答えてる。「元気、元気! やたらダイナミックよ」ウック!それって、ボクが「おとなしくはない」ということじゃんかあ。最近、イタリアへ戻ると、おかーさんはこう呟やくのが常。「フーッ……。アンタって、魂はギガちゃんみたいね」
なんかね、ギガちゃんCMにぞっこんらしい。ボクからするとジョークみたいにちっこいワンコのギガちゃん。「いいわねー、あのミニチュアさ。ウチのマルがますますブタ丸に見えてくるわ」とおかーさん。やたら小さいのに、根性は妙にできあがっているらしい。外見のラブリーさとは対比に、「ザンネンデシタ〜」とか、「チャウチャウ犬で〜す」などと憎ったらしいムードで呟くのが楽しいんだってさ。プチやーさん犬か、ギガちゃんって!ボク? おかーさんに言わせると、外見も魂も「ふてぶてしい」。ギャップなしなのが「カワイクない」らしい。「やっぱり、ギガちゃんよ、なんたって」と遠目になるのです。
ザンネンデシタ〜、とギガちゃんコピーしたら、こう返ってきました。「オカマ犬か、アンタは!」チャウチャウ、そうじゃない、と答えたら、しっかりシカトされました〜。タカコ・半沢・メロジー