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- スーパーワイルドなマル ボクにキョセー、だと?
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2017.02.26 Sunday
スーパーワイルドなマル
ボクにキョセー、だと?
ムムムムム。なんなんだ、この会話。女の子がいいか、男の子がいいか。はたまたキョセーすべきかどうか。などなど、イタリアとマレーシア間のテレホンおしゃべりが続いている。ブキミの一語に尽きます。
実はね、マレーシア住まいの読者さんY子さんとの女子会話なんです。Y子さんファミリーがワンちゃんを迎えることになったんだって。初めてのことなので、おかーさんに「いろいろ教えてほしい」ということらしい。Y子さんの御主人は、イケメンのマレーシア人。Mちゃんという、それはラヴリーな女の子がいます。Mちゃんは絵がすっごく上手でね。時々、ボクを描いてくれるんだよ。ワンちゃんといっしょに暮らすことが、Mちゃんの夢だったんだって。
結局、ペットショップのトイプードルにひとめぼれしちゃったY子さんとMちゃん。茶色の男の子だそうです。さいしょは、「女の子」と考えていたY子さんだったけど、ひとめぼれとなったら、性別など関係なし、ということだよね。
おかーさんとの会話では、「女の子のほうがおとなしいみたいだけど……」「まあね。でも、私はいつも、男の子ばかり迎えてる」となり、やがて、「キョセー」テーマに移りました。そうです。「去勢」。オチンチン切り、いや、生殖能力を奪ってしまうことだよね。ブルブルブル……おそろしい……。「理想は6か月までにすることと聞いた」とY子さん。今2か月のトイプードルちゃんにすべきかどうか迷っているそうです。
おかーさんは、こんなふうに答えていました。
「うーん、難しいところよね。いろいろな見解があるでしょうから。ウチは、どの子にもしたことがない。ケンもマルも、そのままにしてたわね。ケンはともかく、マルがワイルドすぎるのは、去勢をしなかったためかも。しておけばよかったかしら。今からでも検討したいほどだわ」そーゆー発想、しますか、ふつう? ボクはもう8才。オヤジ世代なんだよ。ボクのオチンチン、勝手に変えるな、と叫びたいっ! 今どきの女子会話って、ロクな内容じゃない、どブツブツ呟くボクでした。
タカコ・半沢・メロジー
女子会話はこわいね
- タカコから お知らせと御礼
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2017.02.22 Wednesday
タカコから
お知らせと御礼
昨年の秋にまいた西洋芝の種。この冬の寒さにも耐えて青々と成長。初春の陽ざしを受けて輝いています。競うようにして、蕾を膨らませていく梅。枝に止まる野鳥の姿も多くなってきました。
そのすべてを楽しみにしていた老父が、美しさを確認しないまま、2月12日早朝に永眠しました。2日間の昏睡状態のあと、眠ったままで旅立ったのです。昏睡前に交わした言葉は、次の3つ。
「(病院まで)なにで来たの?」
「今、何時?」
そして、昏睡に陥る直前の「もう戻って体を休めたら」
それはないんじゃないの、お父さん。なぜ、こんな時にも、自分のことより私のことを気づかうの? 抗議をしたいほどでした。
さいごまで、娘に甘い父でした。1月下旬に緊急入院して半月。主治医はじめ、看護師、介護師、ヘルパーさんたちには大変なお世話になったものの、娘の私にはさしたる苦労もかけずに逝ってしまいました。あと2か月で95歳を迎えるところだった父。年齢に不足はないけれど、大往生とは感じません。親の死は、どうであれ辛い。失った淋しさ、虚しさは表現しようがありません。
今は、なにを目にしても、父のことばかり浮かびます。やはり、もう少しいっしょにすごしたかった。父の誕生日、4月の華やいだ陽光を浴びさせてあげたかった。それでも、急逝した母の時よりは、素直に別れを受け入れられそうな私です。父のくちぐせだった「形あるものいつかは壊れる。人の命もいつしか絶える」が心に響きます。
父が溺愛していたリクガメたちが、もうすぐ冬眠から眼をさますことでしょう。主(ぬし)の去った庭だけど、芝生を元気に歩き回ってほしい。なによりものはなむけとなりそうです。たくさんの皆様から、父への御厚情をいただき続けてきました。改めて、心より深く御礼申し上げます。本当にありがとうございました。亡き父も、さぞかし感謝していることでしょう。
2017年2月21日
タカコ・半沢・メロジー
- イタリアンな野菜たち Radicchio rosso(ラディッキオ ロッソ)
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2017.02.18 Saturday
イタリアンな野菜たち
Radicchio rosso(ラディッキオ ロッソ)
「トレビス」とも呼ばれる赤チコリの一種です。外見は紫キャベツによく似ているものの、まったく別種。原産地はヨーロッパや北アフリカらしいのですが、現在の主産地はイタリア、と聞いています。どうりで! スーパーでも、必ず見かけますから。
かつては輸入野菜だったものの、イタリア料理の人気、定着などもあり、消費がアップ。日本国内でも作られるようになったそうです。これから、さらに出回りそうな野菜、と言えるでしょう。歯ごたえのいいシャキシャキ感、そして、少々の苦みが魅力の食材です。メインのメニューは生食。オリーヴオイルとヴィネガー(あるいはレモン汁)であえたサラダが最も定番です。生ハムや茹で卵、ミニトマトなども加えると、おしゃれでリッチなメニューともなります。
パンチェッタ(豚肉の塩漬け)やベーコンを細かく切り、こんがりと炒めたものを生葉にかけるメニューも人気。生葉のほろ苦さとよく合い、病みつき的なお味となります。加熱すると苦みが増します。ピリカラ党も多いイタリアでは、わざとこの苦さを活用。グリル、あるいはオリーヴオイルでサッと炒めたものを、肉や魚料理に添えることもあります。ことに、脂こい肉メニューにぴったり! 特有の苦味が、口の中をさっぱりとさせてくれます。
イタリアでは、丸型のみならず、細長、バラの花型など、いろいろな仲間が存在。それぞれに名称がつけられています。なかでも有名なのが細長型の「トレヴィーゾ」。白と赤紫がみごとなほど美しく配されています。冬には、産地のトレヴィーゾでこの野菜のお祭りがあるほどです。
生でよし、加熱してもまた味わい深い。メニューの工夫も楽しい野菜です。タカコ・半沢・メロジー
- イタリア発着便の「?」 30年ぶりの再会劇
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2017.02.14 Tuesday
イタリア発着便の「?」
30年ぶりの再会劇皆さんは、偶然の出会い、どのくらい体験されていますか? もはや、長〜い人生となっている私は、今まで、ずいぶんとあります。一冊分の本にだってなりそうなほどです。
学生の頃、船上で知人と再会したり、親が海外で知り合った日本人と、スペイン、フランスで遭遇、などというハプニングさえありました。親から写真を見せられていなかったら、まったく気づかなかったことでしょうけど。つい最近は、夫と共にミラノ・マルペンサー空港を発つ直前のことでした。イタリア生活を始めた直後にインタビューさせてもらった在伊の日本人と再会したのです。なんと30年ぶり!
お互いの変化の著しさもあってか、空港ではまったく気づきませんでした。空港内のラウンジ、そして機内にて言葉を交わし、名刺を交換。日本着後、その名刺をしみじみとながめていた夫が、「ひょっとして……」と声をあげたのでした。それにしても30年ぶりとは! 当時からイタリアで活躍していたその日本男性は、さらなる大飛躍。政府から偉大な称号まで受けている、と判明しました。誇らしいですね。同じ日本人として。これも良き御縁と感じたいものです。
成田空港発着どきの偶然の出会いもあります。アリタリア航空のカウンターでチェックインしようとしていたら、旧知の日本女性から声をかけられました。御主人といっしょの南伊の旅、とのこと。残念ながら、彼女たちはローマ、私はミラノへの直行便ゆえ、フライトは別でした。かつての恋人との予期せぬ再会、とかもあると面白そう(?)ですね。ごくごくわずかの数だし、外見の判断は不可能ぎみ。遠い昔の想い出として、ゆる〜くキープしておくほうが無難でしょう。
タカコ・半沢・メロジー偶然は実は必然ともいえます
- イタリアなう 「Perche?」好きイタリア人の最大疑問
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2017.02.09 Thursday
イタリアなう
「Perche?」好きイタリア人の最大疑問
イタリアへ何度かいらしたかたならお気づきでしょう。この国の人たちって、実に「Perche?」好き。「ペルケ?」とは、「なぜ?」「どうして?」という意味です。例えば、この私に対し、こんな「ぺルケ?」がよく飛びかいます。
「なぜ、こんな田舎に住んでいるのか?」
「なぜ、ダンナはフランス人なんだい?」
「なぜ子供、いないの?」
などと、いっけん、「それって失礼」問いかけが多いものの、悪気はまったく無しなので苦笑するのみ。テキトーに茶化して返答するようにしています。ミラノなど、日本人の姿も目につくようなところではこんな「ぺルケ?」がダントツな昨今。それは、「なぜ、日本の人たちはマスクをしているのか?」。今まで、何回、何十回、耳にしたことでしょう。
イタリア人に言わせると、こうなります。――風邪をひいているからかと思ったら、そうではないらしい。中国のように公害汚染の激しい国を訪れたわけでもないのに、圧倒的な数のマスク姿。いったい、なぜ?確かに! 日本人である私にしても、正直、ギクリとすることが多々のマスク、マスク、マスク。帰国どきに必ず行くドラッグストアーではすごい数のマスクが置かれていますし。こういうこと、昔はなかった気がしてなりません。
日本人がマスク多用となったのは、いつ頃からのことでしょう。風邪やインフルエンザが流行しようと、マスクをしないの常の欧米。イタリア人でなくても、「なぜ?」といぶかしそうです。
どうしても、一般人のマスク姿は奇妙に映ってしまうのが欧米。イタリア人のようにストレートに問わないだけなのでしょう。
「よくわからないけど、各種の予防、そして安全性のためみたいよ」と、ざっくり返す私に、「う―ん……」のリアクションしか戻ってきません。皆さん!イタリア人の「ベルケ?」にしっかりと返答するには、どんな説明がいいのでしょうか? ぜひ、教えていただきたいもので
タカコ・半沢・メロジー
なぜキミはマルなの?
author:タカコさん タカコ・半沢・メロジー 半沢隆子 半沢タカコ, category:イタリアなう 最近のイタリア事情, 22:08
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- イタリアンな野菜たち Bietola(ビエトーラ)
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2017.02.05 Sunday
イタリアンな野菜たち
Bietola(ビエトーラ)四季を問わず。常に出回っているのがこの野菜です。しかも、ダントツにお安い! 1キログラムで1ユーロもしません。つまり、100円で山盛り求められる、という驚きの食材。それもそのはず。次から次へと新しい葉が成育されるため、収穫期は常年。「ふだんそう」という別称がついているのもそのためでしょう。
日本では、「スイスチャード」と呼ばれているそうですね。イタリアで一般に見かけるビエトーラと違い、日本産では、茎がカラフルなことが多いようです。イタリアは、茎が真っ白。しかも、葉との割合が同じくらいのものが主流で、緑と白のコントラストが特徴となっています。
葉と茎のかたさがたいへん大きく異なるため、調理法もさまざま。ほうれん草のように茹であげて食べるには、まず、茎の部分から加熱します。イタリアでは、ほうれん草と同じく、クタクタになるまで蒸し茹でにするのが常。水気を切ってから細かくカットして、オリーブオイルとビネガー、あるいはレモン汁をかけて食べます。メイン料理のつけあわせとして最もポピュラーな一品と言えます。
我が家はネイティブなイタリア人ではないためか、ちょっと手を加えて仕上げます。あまりクタクタには茹でず、水気を切った後、ニンニクとオリーブオイルを熱して炒めるのです。しっとり感と味わいが増すような気がします。
「コスタ」と呼ばれる茎の部分をサッと茹で、フリットにする家庭もあります。また、グラタンや煮こみ料理にも、コスタを活用。エコノミーなメニューとなっています。日本では、カラフルなスイスチャードの幼葉が人気、とか。レストランなどを中心に、ベビーリーフとして用いられているそうですね。無骨な「ふだんそう」がメインのイタリアとは異なるオシャレさ、と感じます。
タカコ・半沢・メロジー
- イタリア発着便の「?」 どうも足りない機内食
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2017.02.02 Thursday
イタリア発着便の「?」
どうも足りない機内食
今回は、機内食をテーマにしてみましょう。「フライト中の食事? どの航空会社にしろ、期待してないわね」とおっしゃるかた、少なくありません。エコノミークラス席だと、なおさらのようです。
ところが、私は違います! 昔から、機内食に興味津々。というか、機内でも食に意地が張ったままなのです。最もインパクトの強かったのは、最初の海外旅行でのことです。ずいぶんと昔、ひょんなことからヨーロッパとアフリカへの招待の旅に恵まれた私。当時は、各国を経由しての欧州着でした。所要時間たるや、トータルすると38時間ほど。現在は、ヨーロッパへの直行便で12時間前後ですからね。その大差はすごいものがあります。
機内食も大いに異なっていました。その量、そしてメニュー数も、今の比ではなく多かったのですよ。まだ学生だった私は、もの珍しさも加わり、大喜びですべて完食したものでした。今では、すっかり洗練(?)、シンプル化したエコノミークラスの機内食です。日本―欧州のフライトだと、和食か洋食のセレクトメニューになっていますよね。アリタリア航空の場合は、イタリアン。つまり、パスタが提供されます。
このところのフライト体験からすると、日本人はイタリアン、イタリア人が和食メニューをチョイスするパターンが目につきます。上手に箸を使っておいしそうに食べているイタリア人も多くなりました。和食ブームのあらわれでしょうか。はたまた、日本びいきゆえのパッションによるもの?いずれにしても、思わず笑みがこぼれます。1年に2回訪伊を重ねているE子さんは、迷うことなくイタリアンをゲット。「妙にパサついたラザーニャとかが魅力なんですよね。固くなっているのをフォークでつつきながら、ビールといっしょにくちへ運ぶ、というのがたまらない!」とのたまいます。また、「生ハムやチーズは、合格点。それだけでも、アリタリアの機内食、マアマア」と主張する人も知ってます。なるほど! 確かに!!
私? ほとんど、和食メニュー派です。東京―ミラノの直行便だと、遜色なしの内容、と感じます、ただ、量が……。私にとっては少なすぎ、いつも空腹状態のフライトとなるのが常です。こういう搭乗客、そそう存在しないようですけど……。
タカコ・半沢・メロジー