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- スーパーワイルドなマル やっぱりドーベルマンだったボク
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2017.10.30 Mondayスーパーワイルドなマル
やっぱりドーベルマンだったボク・「タカコ、タカコ!」
おとーさんがわめいている。なんだ、なんだ。いったい、なにごと? 「エーッ、なーに〜い」と、ウザったさいっぱいに返すおかーさん。実になげやりなリアクションです。・
イヤイヤやって来たおかーさんに、こう告げたおとーさん。「マルのうしろ右脚に腫れものができてる。リポーマじゃないか?」リポーマとは「脂肪腫」のことです。発症原因は明らかではないらしいけど、人間も動物も、加齢とともにできやすいそうです。6年ほど前、おかーさんの左肩上にも発生。ほとんどが良性腫瘍なので、手術の必要なし、と言われたものの、やや大きめだったので除去してもらった。術後のケアを怠り、今はかなり醜い傷跡として残っています。まるで、ヤーさん傷みたいです。・マルにもリポーマだなんて……。おかーさんマッサオ。各種の資料を読み始めました。すると、動物のなかでも、特に犬や豚に発症しやすい、と判明。犬だと、大型サイズに多いんだって。ドーベルマンやラブラドールがかかったりするそうです。
そこでおかーさん、一瞬、妙に納得。「やっぱり! マルはドーベルマン系ってわけね。どうりで……」と叫んだのでした。・そういえば、ケンおにーちゃんもリポーマみたいなのができた。14才すぎたころ、お尻というか、肛門近くの腫瘍。良性とわかったため、獣医さんから「手術、すすめない」と言われたらしい。ボクのより大きくて硬めだったけど、場所がビミョー。老犬ということで、術後の副作用も案じられるため、そのままにしておこう、となったようでした。・さて、ボクはどうなるのか? 手術? ブルブルブル。けっこうで〜す。なんたって、注射もチョーこわいボク。英国旅行前の採血検査どきは、大人4人が押さえつけてのオペ(オーバー!)となった武勇伝(ウソ!)があるくらいだからね。リポーマと仲良くつきあっていく道を望みます。・タカコ・半沢・メロジー・注射と聞いただけで…ぶるっちゃいます
- イタリアンな野菜たち Pomodoro(ポモドーロ)
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2017.10.26 Thursdayイタリアンな野菜たち
Pomodoro(ポモドーロ)・中南米、とりわけアンデス高地が原産とされるトマト。今では、すっかりイタリアンな食材化、とも言えますよね。伊語だと「ポモドーロ」。「黄金のリンゴ」の意味です。
かつて、『イタリアのすっごくおいしい!』という拙著で、1冊丸ごとのトマトストーリーをまとめました(現在は、光文社文庫より出版)。そのなかでも記しましたが、イタリアに出回るトマトの種類の多いことといったら! 生食用、調理用、そして保存食用などとして、実に多種が栽培、市販されています。・日本では、生食用が圧倒的ですよね。しかも、キレイな丸型が主流、と感じます。イタリアだと、最も好まれるのが、ソース用のサンマルツァーノ種。細長い形をしています。完熟後に収穫され、加熱調理用にもってこい。酸味とうまみ成分に富んだおいしさです。
最もベーシックなのは、バジルの葉といっしょに煮込んだトマトソース。缶詰のホールトマトとはまた異なるフレッシュな味わい深さが大きな魅力です。・また、スライスして、各種の魚肉、野菜といっしょにオーブン焼きや、蒸し焼きにしてもよし。パルミジャーノのすりおろし、あるいは、モッツァレッラをのせると、さらにイタリアンとなりますよ。
トマトに多く含まれるリコピンは、加熱するほどさらにアップ。甘みも増します。イタリアでは、もっぱら、調理用トマトを求め、メニュー化するようになっています。・生食の時は、「牛の心臓」という名称のついたトマトをセレクト。他の種よりお高めながら、フレッシュな味わいが気に入っています。サラダ菜、キュウリなどを使い、少々のアンチョビを添えたサラダにするのが我が家風。南欧風のメニューとなります。
最高種の「カモーネ・サルド」を求めた時は、そのまま食卓に出すのが常。サルデーニャトマトです。丸くて小粒、みごとな甘味に満ちているため、シンプルな生食がベスト。調味もせずくちにします。・タカコ・半沢・メロジー
- イタリア発着便の「?」 凍てついたツアコンのセリフ
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2017.10.22 Sundayイタリア発着便の「?」
凍てついたツアコンのセリフ・いました! またしても発見、目撃のイジワルなツァコンさん。40代前後、という感じのその女性は、ヒンシュク承知で書くなら、みごとなほどのキツネ面。表情が乏しく、能面のような印象も受けました。
成田空港より、飛行機が離陸した瞬間、やや前方の荷物置き場がオープン。ツァー参加者と思われる初老婦人がすぐさま察知して、ツァコンさんに声をかけたのです。すると、信じられないリアクション!・「だから?」「私に、閉めろ、というわけ?」。うーん、ありえない……。一瞬、心が凍てつき、固まってしまった私でした。ここまで非人情な対応をするツァコン、いるでしょうか?
すぐ、黙ってしまった初老女性。すると、さすがに、少しは気になったのか、こうフォローのツァコン。「今立つと、CAに怒られるんですよ。すぐ、閉めに行きます」・そりぁ、事実でしょう。離陸後にシートベルトをはずして立つことは禁じられています。でも、「だから?」はないでしょ。「私に閉めろ、というわけ?」も冷たすぎるセリフ。こんなツァコンを雇っている旅行社というのもひどいな、と思ったものです。
が、それは、日本最大の旅行社だったのですよ。そう、「J」で始まる会社の「ル○○」ツァー。いーんでしょうかねえ、こんなツァコンを容認していて。・今や、イタリアじこみのお節介おばさんと化した私。思わず、「アンタは、それでもツァコンなの? もう少し違った言いかたがあるでしょ」とクレーミングしたくなりました。
いけない、いけない。ここで私がわめいては、フライトどきのムードが悪くなるだけ。初老婦人だって、嫌な想いをすることでしょう。もし、もう一度似かよったことが生じたら、ひとこと言ってやろう、とマインドコントロールしたものです。結局、その後は、爆睡に徹していたツァコンさん。お疲れなのね〜え、と感じました。タカコ・半沢・メロジー・空の旅は楽しく
- イタリアなう 秋のなかった北伊でのハプニング
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2017.10.18 Wednesdayイタリアなう
秋のなかった北伊でのハプニング・
ここ何年か、「四季のなくなったイタリア」とも言われています。春と秋の季節を感じる時期が少なくなった、と。日本でも、似かよった気象。とも案じられていますよね。世界的な異変かもしれません。
今年もまた、然り。9月に入ったとたん、北伊などは晩秋そのものでした。大半の人たちが、真冬の着衣姿だったのも驚きです。例年なら、残暑日もある9月なのに、こんな低温というのも奇妙。少時間ながら、1日に1回、降雨が続いた時もありました。・我が家の庭も、湿ったまま。水まきの必要はまったく無しです。ふと、室内履きで芝生の上を歩いてしまった私。足を滑らせ、転落しかけました。寸前でのセーフだったものの、どうやら、軽い捻挫の様子。右足でした。
さしたる痛みもなく、ヤレヤレ。10年ほど前に、左踝を強く捻挫した酷体験があるため、若干のトラウマとして残っているのです。いつものように、買いもの、家事に対応、午後からは、読書などをしてすごしいました。・と、夕刻に突然、激痛が発生。その痛さのほどといったら、とても文字では表現しきれないくらいです。10年前の時より、はるかに痛い。なにしろ、まともに歩けないほどだったのです。
どうしよう……。数日後には、再帰国にむけてのフライトをしなければなりません。キャンセルするか、車椅子による移動しかない、と案じまくりました。・10年前の捻挫は、日本でのハプニング。重要なアポが3件入っていた帰国の歩行どきのことでした。痛さをこらえ、3件の約束をこなした私。それがいけなかったのでしょう。翌朝は左足が腫れあがり、歩くこともできませんでした。長いこと痛みが去らず、辛い想いをしたものです。捻挫を軽くみてはいけない、とつくづく悟りました。
そのため、今回は、すぐに専用クリームを塗って就寝。激痛で眠れないかもしれない、と不安でしたが、いつもどうり熟睡できました。・
そして、翌朝。恐る恐るベッドから降りると、ミラクル!ウソのように激痛が去っていました。いったい、昨夕からの痛みはなんだったのでしょう。今回の捻挫は、不幸中の幸い、ですみました。が、夫によると、「加齢も関与の発症。トシを考えて行動しろ」。アンタに言われたくないわ、と返しておきました。・タカコ・半沢・メロジーケガにご用心ですよauthor:タカコさん タカコ・半沢・メロジー 半沢隆子 半沢タカコ, category:イタリアなう 最近のイタリア事情, 23:09
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- イタリアなう イタリアから運ぶ日本茶
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2017.10.14 Saturdayイタリアなう
イタリアから運ぶ日本茶・今年も、静岡から新茶が届きました。熱心な読者さんであるK子さんのお気づかいによるものです。もう、何年にわたってのことでしょう。10年以上、続いているのはまちがいなし。ありがたさのほど、改めてかみしめています。
この日本茶、絶品のお味なんですよ。日本一、いえ、世界一と断言したいほどのおいしさ。香り良し、味わい深さバツグンで、ついつい何杯も飲んでしまいます。イタリアでも、オールシーズン、毎日の日本茶を欠かせない私にとって、いちばんのドリンクとなっています。・和のブーム、日本食大人気のイタリア。「テ ジャポネーゼ」、あるいは、「テ ヴェルデ」の名称で日本茶が出回っています。ところが、最後まで飲みほしたいとは思えないお味ぞろい。イタリア人のなかには、シュガーを入れての「だまし飲み(?)」派も少なくありません。ともかく、K子さんより届く日本茶にクレージーなのは、この私のみにあらず。亡き父母も、絶賛しながら愛飲し続けていたものです。両親が健在どきは、実家へ大量にいただいたりもしました。なによりもの最大級な贈りもの、と言えます。・昔から「お茶ファースト」の亡母や私と違い、父はさして飲みませんでした。水分補給に努めないタイプだったのです。ところが、K子さんの日本茶だけは別。ことに晩年は、「こんなにおいしい飲みもの、他にない」と連発して、おかわりの催促を重ねていました。高齢者の水分不足は命とり。どんなに助かったことでしょう。表現しきれないほど感謝しています。・近々、再帰国の私です。「お父さん、大好きだった日本茶、持っていくからね」と呟き、一部をパッキングしてスーツケースに入れました。
初盆です。好物の鰻といっしょに、K子さん日本茶を供えることにします。・タカコ・半沢・メロジーauthor:タカコさん タカコ・半沢・メロジー 半沢隆子 半沢タカコ, category:イタリアなう 最近のイタリア事情, 21:04
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- イタリアなう 父に謝れなかったこと
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2017.10.10 Tuesdayイタリアなう
父に謝れなかったこと・夏休み中のイタリア。なにしろ、小、中学校は、6月なかばからスタートして、3か月間の休暇ですからね。異様なる長さ、と断言できます。
周囲の家々から聞こえるのは、「マンマ マンマ」の連発。どうしたって「マンマの国なんだな」と痛感。父親の存在は、ずいぶんとかげりがちです。「おとうさん子」はかなり少ない、と言えるでしょう。・反対に、幼少どきから「父親っ子」だった私。盛夏のある日、突然、想い出したことがあります。
まだ幼稚園に入る前のことでした。母が入院、日中はひとりですごしていた私。仲良しの友だちがやって来て、愛らし人形の服を披露。「おかあさんが作ってくれたの」と自慢気でした。
いいなー、と羨んだ私。母のいない寂しさから、急に自虐的になったのでしょう。「かわいそうなワタシ」と決めつけ、父にヤツ当たりしたのです。人形集めや遊びに興味などなかったくせに、「私も、お人形さんの服がほしい」とダダをこねたのでした。・娘に甘い父は、仕事疲れを隠し、「よーし、作ってあげよう」。小さな小さなエプロンを縫いあげてくれました。几帳面な父の性分がわかるなかなかの仕上がりでした。
その瞬間、父に無理を言ったことを子供心ながら察知。本当はとてもうれしかったのに、わざと、こんな心外セリフをぶつけてしまいまいした。「エプロンじゃイヤ! お洋服が欲しかったのに」。悲しそうな表情で、「そうか……。でも、おとうさんにはこれぐらいしか作れないんだよな」と言いました。・あの時のエプロンは、父に内緒で、ずっとずっと大切にしまってあります。いつか、遠い昔のことを謝ろう、と心に誓いつつ、叶わないまま父は旅立ってしまいました。
父が逝って数か月。新盆です。海外暮らしで心配ばかりかけ続けていた私。より悔いばかり増しています。・タカコ・半沢・メロジー・そういう事ってあるよねでもお父さん、分かってくれてると思うよauthor:タカコさん タカコ・半沢・メロジー 半沢隆子 半沢タカコ, category:イタリアなう 最近のイタリア事情, 21:29
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- イタリアなう ハエとアベを考えるイタリアの盛夏
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2017.10.06 Fridayイタリアなう
ハエとアベを考えるイタリアの盛夏・前回に続いて、ハエのテーマとさせていただきます。というのも、猛暑と同じく、なんの意義もない、と信じる存在だということを再実感している毎日だからです。
ハエというの、いったい、なんの目的を持って飛びかっているのか? この夏の最大探究となっています。イタリアの我が家内を好き勝手に飛び回り、そして止まる、の連続です。そのどこに、どんな目的があるというのでしょう。わけ、わかりません。・
蚊なら、まだ分析できます。雌は血を吸いますよね。そして子孫繁殖となるわけです。ところが、ハエは違う。無意味にブンブンと飛び、食べ物に止まったり、時には人の肌にふれてきます。なにが楽しくて、そんなことをしているのか、と問い詰めたい私です。
前回で記したように、フィレンツェ郊外の修道院シスターたちは、「ハエにも命がある」とおっしゃる。だったら、「脳」や「心」も? 魂だってあるわけ?・ハリウッドの聖人、とも呼ばれたJ・アレン・ブーンの著書『ヒトはイヌとハエにきけ』(現在は、タイトル改名文庫本として発行の由)によると、「Yes」。「異種間のコンタクトの研究と実感」をライフワークとしたブーンは、「人間は、全生物と心を通わせることができる」と説いています。
何回も彼の著書を読み、ハエとの会話を試みました。が、私の要求、願望に理解を示し、去ってくれたハエはたった一匹。」これって、0,000……1のミクロな低率で、皆無に等しい、とさえ言えます。もう、和平にむけての会話、とっくに断念したままです。・と、突然、アベみたいな顔つきのハエちゃんと目(?)があいました。なぜか、こんなふうに思ったものです。「このハエのほうが、いくらか心を通わせることができるに違いない」。同時に、「異種間」でなくとも、まったくもって理解しがたいリーダーの存在に、「ハエ以下」と感じざるをえませんでした。
盛夏というのは、このようにシビア思考となるのです。・タカコ・半沢・メロジーauthor:タカコさん タカコ・半沢・メロジー 半沢隆子 半沢タカコ, category:イタリアなう 最近のイタリア事情, 22:41
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- イタリアなう 血に染まったイタリアの盛夏を生きる
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2017.10.02 Mondayイタリアなう
血に染まったイタリアの盛夏を生きる・またしてもの大量虐殺に徹せざるをえない盛夏の日々です。あまりの数に、我が手は血に染まったがごときの臭いさえしてきます。なにゆえ、毎年、こんな惨いキーラと化さなければならないのか。イタリアの田舎暮らしを呪いたくなります。
北伊ロンバルディア地方の自然公園指定域に住む私。ナチュラルな環境下にあるのは好ましいものの、それなりの税金も多数課されています。「川の清流保守税」なんぞというのだってあるんですよ。あれこれ、トータルすると、月々の支払、けっこうな額。庶民の身には厳しいものとなっています。・加えて、夏には、ハエや蚊がウヨウヨ、ワンサ。室内外を自由に行き来するマルのために、ドアや窓の一部をオープンしっぱなしにしているのも禍。好き勝手に入ってくるハエ、そして蚊たちをどうするか? 防虫スプレー? ダメ、ダメ! 効果なし。むしろ、ハエたちの精力剤(?)としかなりません。
・対応、対策はただひとつ。そうです! 殺すしかありません。蚊は、まだいいのです。刺されにくい体質だから。でも、ハエは我慢なりません。ことにキッチンにより押し寄せてくるので不衛生きわまりなし。ビシバシ、やります。殺害しまくる。最後の一匹まで許さない覚悟で執念を絶やしません。でも、日々、何十、何百匹と叩き殺していると、さすが罪悪感が生じたりもします。いいんだろうか、こんなことをしていて……と。・そういえば、イタリア暮らしを始めた年の夏。フィレンツェ郊外の修道院の一室に、こんな貼り紙があったことを想い出しました。――ハエを殺さないでください。ハエにも命があるのです。
驚きましたね、心底。「カトリックの偽善だ」と憎まれぐち呟いた私でした。
あの修道院のシスターたちは、今でもハエと「共存」しているのでしょうか。久しぶりに、フィレンツェ郊外の光景が浮かんできたものです。・タカコ・半沢・メロジーauthor:タカコさん タカコ・半沢・メロジー 半沢隆子 半沢タカコ, category:イタリアなう 最近のイタリア事情, 22:06
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