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- イタリアなう 昔、昔の恋人、そして男友達
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2018.01.29 Monday
イタリアなう
昔、昔の恋人、そして男友達・告白してしまいます。昔、昔、恋人がいて、その人は、イタリアのみならず、世界中で有名な男優でした。今の若い世代では、知らない人もいることでしょう。現存していれば、90代なかばにさしかかる高齢さ。ずいぶんと前に、惜しまれて旅立ったイタリア人です。・その人の名は、マルチェッロ・マストロヤンニ。ソフィア・ローレンとの共演映画でも名高い人でした。
父ほどの年齢の彼と恋人の仲になったのはなぜか。説明はつきません。あまりに名高い相手ゆえ、秘めた恋だったことだけは確かです。さいごは、こんなふうでした。・ある日、東京のカフェテラスで、バッタリ再会。周囲の目もあるため、長ばなしはできません。あいさつていどを交わしただけでした。喜劇映画にも数多く出演の彼でしたが、本質的には孤独なタイプ。哀愁をおびたまなざしで、私を見つめ続けたものでした。
秘めた恋はもの悲しい。それだけに、心の奥底にしみ入るもの。そんなふうに感じつつ、その場を去った私です。
それがさいご。別れの言葉も告げないまま逝ってしまった彼。私たちの恋は、ふたりだけの想い出として残るだけとなったのです。・と書いて、エーッ⁉ 本当? 信じられない‼ と思われる方々ばかりでしょう。そうなのです。これは、夢。ごくごく珍しく、鮮明なストーリーとして覚えている夢をみたのは、12月の寒い日でした。これはもう、文字として残すしかない。そうでないと、きっと、すぐ忘れてしまうでしょうから。・ペンをとっていると、他のことに気づきました。かなり昔、マストロヤンニにちょっと似た男友達がいたのです。80年後半の年齢のはず。もしかしたら……。彼がこの世を去った? そんなふうにも思えてきました。
人生ははかなく短い。人はみな、いつか絶えるものなのですよね。北イタリアの冬の朝。ことさら寒さが身にしみました。タカコ・半沢・メロジーauthor:タカコさん タカコ・半沢・メロジー 半沢隆子 半沢タカコ, category:イタリアなう 最近のイタリア事情, 00:04
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- イタリア発着便の「?」 またしてものパスポート紛失
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2018.01.24 Wednesdayイタリア発着便の「?」
またしてものパスポート紛失・これでいったい何回目? の大失態ストーリー、バラしてしまいます。それは、命の次に重要、とも言われるパスポートの紛失です。所持無しでは、チケットがあっても海外への発着、できません。いちばんの身分保証となるのがパスポートなのです。それなのに……。
今までは、空港のラウンジに置き忘れたり、スーツケース引き取り場に落とす、というケースばかり。いつも、すぐ、親切な職員や日本人搭乗客のかたが気づいてくれ、ことなきを得ました。ところが、つい先日の成田空港では、とんでもない状況に陥ってしまったのです。かつてない、魔の体験となりました。・
空港での出国審査をすませた後(まいりました、中国人、韓国人の搭乗客が長蛇の列で。いよいよ、自動ゲート登録が必需、と実感)、トイレへ直行。長〜い列で待たされ続けたストレスか、なぜか、パスポートとボーディングカードを手にしたままでした。いつもなら、すぐ、バッグに入れるのに。
トイレを出て、ゲートへ向かいつつ、ボーディングタイムを確認しようとしたものの、ありません! パスポートとボーディングカードが消えています。あ、トイレの中だ! 即刻戻ったものの、入ったトイレは使用中。マ、すぐ出てくるでしょう、と呑気にかまえていたのが大まちがい。5分、10分たっても、いっこうにお出ましになりません。・すでに、かなりの待ち列。他のトイレが空くたびに、私は「どうぞお先に!」と伝えるのみでした。なんとも情けない……。
ふつう、10分以上ものトイレ使用ケース、ありませんよね。気分を悪くして、中で倒れているのかも……とも案じました。声をかけようか? でも、日本語? それとも英語にすべきかしら? などと思案しているうちに、15分経過。・こ、こ、これはヤバイ、と感じましたね、私。とうとう、そのトイレのドアをノックしてしまいました。
が、それでもダメ。まだ出てきません。これは、空港の職員を呼ぶしかない、と察した瞬間、ようやく、若い女性がお出まし。フーッ、なんと、20分近いおトイレタイムでいらっしゃいました。
素早く入り、無事、我がパスポートとボーディングカードをゲットの私。生き返った心地でいっぱいでした。・それにしても、かのヤングレディ(20代なかばくらい)は、なにゆえ、20分間もトイレに立てこもっていたのでしょう。狭〜い場所だと妙に落ち着くタイプ? 入念なメイクをしていた? 今だに謎です。
そんなこと考えるより、猛省しなさい、パスポート忘れに、ですよね。・タカコ・半沢・メロジー
- スーパーワイルドなマル 純白犬が年をとると……
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2018.01.20 Saturdayスーパーワイルドなマル
純白犬が年をとると……・「わー! 発見‼」 おかーさんが叫んでる。またか。どーでもいいことで盛り上がったりするのです、このヒトは。でも、そこはオトナのボク。10年近くいっしょに暮していると、上手な対応テクニックができるようになってきました。「なーに? なんなの?」と、興味ありげなリアクションをとってあげるのです。今日も同じく対応。すると、こんなことを言われてしまった。ガ、ガ、ガーン!
「アンタの口のまわり、茶色くなってきた。これって、人間でいうところの白髪のかわりね。そっかー。純白犬は、年をとると茶色化するんだ、と知ったってわけよ」
・ふーん、そうなんだー。そんなことでわめいてたのかあ。おかーさんはなぜか、白髪への反応が病的。ふつうの女の人がいちばん気にするシワやシミには騒がないのに、白髪には異様に落ちこむ。年齢のわりに、まだ黒髪なほうだけど、当然、白いのもあって、目にするたびに、「やっぱり、年なのね……」とタメ息。一瞬、人生の終わり、みたいな表情をしだす。
眉毛に1本見つけた時が極致。大きな衝撃を受けていました。でも、すぐ抜いてケロッとしていたのは、いかにもおかーさんらしい、と思ったよ、ボク。・来年の4月で10才となるボクです。もう、老犬に入るらしい。ケンおいーちゃんは、晩年、くちの回りが白くなっていたそうです。真っ黒なシェパードだからだね。おかーさんによると、「アンタの取得は純白なところだけ」というボクも、とうとう茶色いものが……。年を重ねるって、こーゆーことなんだ、と実感します。・「でも、おかしい……」とおかーさん。嫌がるボクの顔を洗い始めた。すると、茶髪が消えた! どうやら、手作りのエサがくちの回りについたための変色だったらしい。なんだったんだー、この大騒ぎは! 悲惨なことに、しょっちゅう、洗顔させられそうな気配です。・タカコ・半沢・メロジー純白犬だよ
- イタリア発着便の「?」 ここまでのガングロはアンチ・クラス
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2018.01.15 Mondayイタリア発着便の「?」
ここまでのガングロはアンチ・クラス・ヨーロッパ人のステータスのひとつに、小麦色の肌、というのがあります。美しいブロンズ肌の人ほど、優雅なバカンスに徹している証し、と言われているのです。
でも、フランスの新大統領のスーパー年上奥さんほどのガングロさはどうでしょう? あそこまで焼くのは、むしろお下品、という気がする私です。・先だってのミラノ発、成田行き便では、思わず引いてしまうほどのガングロ日本男性がななめ席に搭乗。ブロンズをとおりこえ、しっかり真っ黒の全身でした。ごていねいにも、半ズボンのスーツ着用。脚の黒さまで御自慢のようでした。完璧に、焦げ状態!
でも、なんか不自然。避暑地での日焼け、という感じがしないのです。きっと、日焼けサロンで全身ガングロにしたに違いありません。大金、かけてるな〜、といったぐあいの激焼けさでした。お連れは、秘書とも愛人ともつかないような若い女性。彼女のほうは、プチガングロ肌でした。イタリアのブランド袋をいくつもお持ちでございました。・
さて、ウルトラガングロ氏、50代なかばでしょうか。私好みではないチョビ鬚が、なんともダサイ。品格、皆無なのです。どうみても成金レベル。右手の中指、小指のゴールドリングの巨大さも、ゲスっぽさ丸出しでした。
きっと、お金はうなるほどあるのでしょう。一目で高級とわかるものばかり身につけてはいましたから。されど、ちっともサマになっていない。むしろ、悲しいくらい、「ヨーロッパのステータス、達成しました」と勘違いしている。辛いものがありますね、こういう日本人を目にすると。哀れ感、ヒシヒシです。・フライト中、ほぼ仲良く爆睡のおふたり。お疲れなのね、とよけいなことを想像。成田空港着どきは、みごとなほど別行動されていました。やたらウォッチングに集中したためか、いつもよりスピーディな成田着と痛感しました。タカコ・半沢・メロジー
- イタリアンな野菜たち Puntarella(プンタレッラ)
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2018.01.10 Wednesdayイタリアンな野菜たち
Puntarella(プンタレッラ)・冬が旬の花菜です。キク科、チコリの仲間とされています。ネーミングの原型は、Punta(先端、とがった端、刃先)でしょう。ギザギザの葉が特徴のインパクトある野菜です。
チコリの仲間とはいえ、シャキシャキ感はこちらのほうがずっと上。加えて、ちょっぴり苦味があり、日本人も好きのテーストだと感じます。・最も多用されるのは、フレッシュサラダ。トレビスや赤チコリ、その他と混ぜて仕上げるといいでしょう。カラフルで華やかなサラダとなります。
ただ、少しアクがあるので御用心。水につけてのアク抜きをしてください。その時、適宜に切ってから行うのがイタリア式。葉が丸まり、目にも楽しいサラダの演出をしてくれます。・このミックスサラダ菜に、オリーブの実や茹で卵、アンチョビ、その他をプラスするのもおすすめです。パスタやリゾット、スープのあとには、このメニューを添えれば充分。栄養のバランスも文句なしです。
加熱調理にも向いています。魚介類や肉、キノコやネギ、その他とオリーブオイル炒めをしてもいいでしょう。ただし、あまり加熱しないことがポイント。生食野菜なので、サッと炒める程度にしてください。・イタリア名は「プンタレッラ」ながら、日本だと英名の「アスパラガスチコリ」とつけられていることもあるかもしれません。ちょっと見は、水菜に似ていて、日本人にも親近感がわきそうな野菜ですよ。・タカコ・半沢・メロジー・
- イタリアなう カレンダーにみる日伊の大差
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2018.01.06 Saturdayイタリアなう
カレンダーにみる日伊の大差・日本では、10月あたりから手帳やカレンダーが店頭に並んだりしますよね。翌年からのものなのに、なんとも気が早い。そう感じるのは、私くらいでしょうか。というのも……。
イタリアだと、12月に入らないとお目見えしないのが常。ことに、銀行や店で配られるカレンダーは、年末近くになってからやっとというケースも少なくありません。・
考えてみると、両極端な気もチラホラ。11月末あたりがちょうどいい、と感じる私です。あまり遅い入手だと、先の予定書き込みなどできませんから。
我が家は、町内の薬局、そして、隣町の家電販売店のカレンダーが重宝しています。どちらも、日程明確。そしてメモしやすくなっているからです。キッチン、そしてトイレに吊るすのが慣習となっています。
日本の実家では、いつだって居間にも吊るしています。しかも、かなり大判のカレンダーです。メモ欄が多いのを好んでいた父でした。・
イタリアの家庭では、リビングルームはおろか、キッチンやトイレにも下げたりしません。なぜか? 「美しくないから」となるのですね。つまり、あまりにも実用的すぎて、美的感覚をそこなう、というわけです。せいぜい、地下のカンティーナ(貯蔵室)にお義理的なキープをする程度。ほとんど月めくりされないまま吊るされていたりします。
この差、すごいとは思いませんか? 美意識の高い(高すぎる?)イタリアの国民性がうかがえます。イタリア人ではない我々は、カレンダー、大活用。これからも同じ、と信じます。・ところで、各室にくずかごが見られないのもイタリア。それはもう徹底しています。やはり、美意識からくるものらしく、当初は「不便。そこまでしなくてもいいのに」と感じたものです。今はけっこう慣れてきて、書斎とトイレルームにしか置かなくなりました。システムキッチンの中にくずかごが内臓されており、ほとんどそこにポイ。そして、庭には、大きなダスティーボックス設置、というのがイタリアです。
世界各国、カレンダーやくず入れにも、さまざまなパターンあり、ということなのですね。・タカコ・半沢・メロジーauthor:タカコさん タカコ・半沢・メロジー 半沢隆子 半沢タカコ, category:イタリアなう 最近のイタリア事情, 21:27
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- スーパーワイルドなマル ミッション、ボクの場合
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2018.01.02 Tuesday
スーパーワイルドなマル
ミッション、ボクの場合・いつもまったりすごすだけ、というのは、どうもボクの性分にあわない。人間でもペットでも、ワイルド、かつ、ダイナミック、そしてエネルギッシュなひとときって必要だよね。ボクはそれを、「犬のミッション」と呼び、日々、実践しまくっています。いくつかあげてみるね。・ミッションその1 見知らぬ人が通ったら、ガンガン吠えて威嚇する。そこらの番犬にも負けないスピリットと共に。
ミッションその2 毎日、というわけではないけど、時々、庭を掘って地質の変化を確認する。おとーさん、おかーさんが見ている時は絶対にしない、という鉄則に従って。
ミッションその3 庭のリクガメがデブらないよう、エサを盗んで食べる。カメがメタボになると、首が甲羅におさまらなくなるらしいから。
ミッションその4 夕食後、マイクッションの上でアクロバットをし続ける。ボクにとっては食後のストレッチみたいなもの。
ミッションその5 夜ふかしがちのおとーさんに牙をむいて唸り、ベッドへ促す。
ミッションその6 寝る前に、すでに眠っているおかーさんにキスする。オマケとして、ちょっぴり肌をガリガリしてやる。
ミッションその7 「おかーさま、朝です」と、やんわりボディタッチして起こしてあげる。ピピのためもあるけど、早起きはおかーさんの健康にも大プラス。
ミッションその8 夜間クローズしているドアを体当たりで開ける。このサティスファクションは生命の源。・などなど、昨今のミッションの数々でした。おかーさんに言わせると、「どれも、必要悪。ミッションではなく、ミステーク」。室内犬との暮らしを願っていたおかーさんは、どこまでもあきらめが悪いのでした。・タカコ・半沢・メロジー・ボクのミッション・インポッシブル