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- イタリア発着便の「?」 初訪伊は、5ユーロと共に
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2018.03.30 Fridayイタリア発着便の「?」
初訪伊は、5ユーロと共に・
前回に続き、いささかマニアックと感じざるをえなかった搭乗客ストーリーです。グループツァーに参加の70代くらいの女性が主人公。初めてのイタリア旅行のようでした。
布製の大きめなトートバックには、ガイドブックがいっぱい! 次々に取り出していました。それは、いいのです。むしろ、好ましい。いかにも、「楽しみにしてます」感がただよい、「良い御旅行を!」と告げたくなります。が、このかたは、ガイドブックをチラッと目にしては、すぐにしまいこみ、別の本を取り始める。その繰り返しなのです。動作のせわしないことといったら! 12時間ものロングフライトです。そんなにセカセカしないでちょーだい、と言いたいほどでした。・
ガイドブックだけではないのです。別のバッグから、小ボトルのミネラルウォーターを取り出したかと思うと、カーディガンその他を出したりしまったり。すべてに落ち着きのないしぐさゆえ、私まで焦ってきそうでした。ミラノ着後、同乗していた夫が大告白。私が爆睡中、信じられない現場目撃をした、と言うのです。「ぶ厚いサイフを取り出して、大量の札を数え始めたんだ。それがさあ、すべて5ユーロ。100枚なんてものじゃなかったぞ。いったい、どーしようってんだ」・
残念! 私も見たかった〜。5ユーロといったら、約700円。いちいち、5ユーロ札で買い物をするのかしら? なんかシュール。
「あ、わかった! チップよ、チップ。ホテルやレストランで使うつもりなのよ」
我ながら、いい勘、と思ったものの、夫はさして同意する気配なし。あくまでも、「ミステリアスなオバさん」としか映らなかったようです。・ちなみに、このかた、フライトどき、ずーっとトートバッグを両腕にかかえたまま。このバッグには、5ユーロならぬ、100、200、500ユーロがごっそり入っていたのかもしれませんね。・タカコ・半沢・メロジー
- イタリアンな野菜たち Agretti(アグレッティ)
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2018.03.24 Saturdayイタリアンな野菜たち
Agretti(アグレッティ)・別名、「修道士のひげ」と呼ばれるオカヒジキに似た野菜です。ユニーク、かつ愉快な命名ですが、いかにも、といった感じ。修道士も納得しているに違いありません。
日本で出回っているオカヒジキより少々太め。新芽だと生食ができます。ミックスサラダ用にするイタリア人も少なくありません。・新芽でないと、生食はちょっとハード。苦みも出てくるため、茹でてから食べるのが普通です。おひたしにして、好みのドレッシングをかけます。オリーブオイルにレモン汁がいちばん合うようです。
濃いグリーンなので、パプリカや人参、その他の野菜と炒めると色どりあざやか。あまり細かくカットせず、ダイナミック使いするのがイタリア式です。・魚介類などとも相性良し。いっしょに炒めて、パスタの具にしてもおいしいですよ。
我が家では、ミネストローネ用としてもいます。その場合は、短めにきざみます。入れすぎると苦みが増しやすいので注意が必要。スープ用には、ハーブ感覚で添えるようにしています。
・ローマ地方で愛食されているこの野菜。北伊では常に見かける食材ではないため、目にすると求めるようにしています。イタリアでは、まだ、このように地方色豊かな野菜が健在。郷土料理を元気なものにしているゆえん、と言えるでしょう。・タカコ・半沢・メロジー
- スーパーワイルドなマル おかーさんのブキミなセリフ
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2018.03.20 Tuesday
スーパーワイルドなマル
おかーさんのブキミなセリフ・
いったい、どーしたの、マルちゃん? ワケ、わかんない。
おかーさんがわめいてる。今度はどんなクレームなんだろ。あまりいろいろ言われるので想像がつかないけど、いちおー、おとなしく耳を傾けることにしよう。長いこといっしょに暮らしてると、「無難な対応」策がとれるものなのです。・「なんでしょーか、おかーさま」と尋ねると、意外や意外。クレームではなく、ポジティブな賛辞とも思えるひとことでした。
「なんか、マルちゃん、若返ったみたい。もうすぐ10才になるっていうのに、この頃、やたらエネルギッシュ。子犬世代に戻った感じね」
・ヘヘッ。そーかな〜あ。フツーだけどね、ボク。マ、おかーさんのようにハチャメチャなヒトと暮らしてると、なにかと苦労が多いからね。老けるヒマなんか、そうそうない、というわけです。でも、そんなことは決して告げず、あくまでもおとなしく、耳を傾けるボク。ここらへんは、年の功だと思いまーす。・すると、続く、続く、おかーさんの勝手な言いぶん。こんなぐあいでした。
「元気なのはいいんだけど、アンタの場合、度がすぎる。あまりにワイルドなのはモンダイらしいわよ。突然、コロッと逝ったりするんだって。ことに、マルチーズの男のコに時折生じるみたいよ。ワンパクすぎて、心臓に負担が生じるからなのね、きっと。あ、でも、ダイジョーブ! 苦しんだりすることなく、一瞬で旅立っちゃう、と聞いたから。よかったわねー、マルちゃん!」・…………。意味、不明すぎまーす。おかおーさんのはなし。まるで、ボクがもうすぐ旅立っちゃうかのようじゃん。それって、愛犬家のセリフ? 抗議しなくちゃ。と奮い起こしつつあったけど、止めておいた。だって、ボクはもう10才。分別あるオトナ犬なので、寛容な心で、おかーさんのホザキをスル―することにしました。・タカコ・半沢・メロジー・分別ある大人犬ですからね
- スーパーワイルドなマル これもまた愛? いや、いや、いや〜……
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2018.03.15 Thursdayスーパーワイルドなマル
これもまた愛? いや、いや、いや〜……
おとーさんとおかーさんが日本へ行っている時は、いつものペットホテルですごすボクです。ケンおにーちゃんもお世話になったところで、もう、20数年間ものおつきあいなんだってさ。当初は小学生だったダニエラも、今は30代。ペットホテルの責任者として活躍中です。ダニエラのパパは、ジャーマンシェパードのブリーダーとしてけっこう有名。おにーさんは、名馬を何頭か飼っていて、乗馬教室も開いてる。そして、マンマはみんなのサポーター。ボクのこと、いつも、「ピッコリッシモ(すごく小さい子)」と呼んでくれる。おかーさんから「おデブ犬」と命名されてるボクとしては、なんかうれしい。・ホテルですごすのは、だいたい24〜25日間といったところ。食事は、カリカリ。そう、ドッグフードです。おウチだと、おかーさんの手作りエサばかりなので、けっこう新鮮。たまにマックでハンバーガーを食べさせてもらう子供と似てる感じだね。ところが、ずっとドッグフードだと、やっぱりあきちゃう。毎回、ペロリとたいらげるものの、2週間をすぎたあたりで、手作りエサが恋しくなってしまいます。で、一瞬、妙にセンチぶりっこして、「おかーさ〜ん…」なんぞとつぶやいたり。いけない、いけない。ボクはワイルドなワンコ。そこらのマンモーネ(お母さん子)犬とは違うんだぜい。ちーっとも淋しくなんかないやーい。と強がってみせ、しっかりパワフルにすごす。けなげでしょ、ボクって。
・お留守番をみごとにすませ、久しぶりのおかーさんメニューによる食事。しみじみ、おいしい。しばらくはムラ食いも皆無のボクとなるので、おかーさん、ごきげん。「カワイイ子には留守番させろ、だわね」なんぞと言ってます。カワイイ? それ、ボクのこと?大喜びしたのに、大訂正された。「あ、まちがい。ワガママな子、だったわ」・おデブだ、ズル犬だ、はたまたワガママだと言われっぱなしのボク。でも、メゲない、スネない、グレたりしない。変わりもののおかーさんの愛情の裏返し、と思うようにしていまーす。・タカコ・半沢・メロジーやっぱり、おかーさんの愛情料理が一番かな?そだねー!
- イタリア発着便の「?」 潔癖もここまでくると……
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2018.03.10 Saturday
イタリア発着便の「?」
潔癖もここまでくると……・
潔癖症というべきか、ややビョーキっぽい感じすらする日本女性と同乗しました。ミラノ行きのフライト中のことです。
ちょうど、通路をはさんでの隣席だったため、一部始終、しっかり目撃の私。けっこう面白かったですよ。
その女性は、40代くらいのふくよか体型。かなり旅行慣れしているようでした。ななめうしろの席に座った同行らしき女性と、「今回のアリタリアは、オンタイムの出発でエライ! パイロットにカンパイ、ね」などと話していたものです。・いちばんの驚きが、席についたとたん、ウェットティッシュで、周辺をふきまくったこと。ひじかけ、背もたれ、テーブル、機内ビデオ……徹底してふいていました。これには、横にいたイタリア青年もア然。目を点にしていたものです。
このかた、クルーが運んでくるものすべてもふいていました。紙コップ、トレイ、などなど、一心不乱に。私がクルーなら、ムカついたことでしょう。ミラノ着、1時間ほど前には、お席にて、お顔のお手入れ。まず、メイクを落とし、その後丹念にメイクしなおしていらっしゃいました。お世辞にも、美しくなった、とは感じませんでしたけど。・
そのあとが、またすごい! はいていたルームシューズを袋におさめる前に、靴底をふいたのです。お召しになっていた服もハンカチでチリばらい(?)した後、専用テープをペタペタ。ニャンコの毛でもついたかのごとく、執拗に繰り返していたのは圧巻でした。
横のイタリア青年? なんかもう、呆れ果てたみたいで、完全無視状態。ジロジロと見まくっている私のようなモノ好きさは皆無でした。・それにしても、この女性、イタリアにて、なにをしようというのでしょう。思わず尋ねたくなったものの、ギリギリのところで止めておきました。・タカコ・半沢・メロジー
- イタリア発着便の「?」 ラウンジでのエンドレスなストーリー
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2018.03.06 Tuesdayイタリア発着便の「?」
ラウンジでのエンドレスなストーリー・この数年間、父母のサポートで頻繁な帰国が続いていた私です。2年半ほど前に母が急死してからは、1か月に1〜2回の日本行きとなっていました。そのため、マイレ―ジのポイントはけっこう加算。同時に、メンバーのステータスも上がり、空港ラウンジの使用、その他の特典などは増しました。エコノミークラスのチケットでも、常に、ラウンジを使わせてもらえるのは助かります。・ことに、ミラノ、ローマ空港のアリタリア航空ラウンジがすごいのですよ。高級レストランさながらのラグジュアリーさ。パスタ、その他、オーダーでサーヴしてくれます。フレッシュサラダやフルーツも豊富。ドルチェもふんだんに提供されています。いたれりつくせりのサービスに、最初は引いてしまったほどでした。
というのも、成田空港には、アリタリア専用のラウンジがなく、同じ航空グループのデルタ航空提携。このラウンジがまあ、質素きわまりなし。唯一の特記が、焼きそばやチャーハンが置かれている時もあることでしょう。ものすご〜く渋〜〜いラウンジなのです。・11月なかばのラウンジにて、中国人ファミリーの隣りテーブルに座りました。中年世代カップルに、幼児ひとり。いかにも、遅くに恵まれた子宝、という感じでした。
このファミリーの食べまくりさのみごとさといったら! 私と夫が席につく前より、何皿もが空になって置かれていました。その後、約30分間、夫らしき男性が、次から次へと焼きそばなどを運んできては早食い、の繰り返し。夫によると、「少なくとも、25皿は運んだ」とのことです。・時は昼食タイム。いくら空腹とはいえ、あまりにも驚きの大量さ。奥さんや幼児まで、ダイナミックにたいらげていくのには、こちらが固まってしまうほどでした。
しかも、テーブルやフロワーに、食べちらかし放題。昔、キャセイ航空でフライトした時、中国人乗客の多くがそのようにしていたことを想い出し、つい、「変わらないなー」と感じたものです。・ところが、何十皿もたいらてげた後、御主人が、ティッシュにてテーブルの上をキレイに清掃。おー! すばらしい‼ 「立つ鳥、跡を濁さず」ね。と感心した直後、御主人はまた、焼きそばを運びに席を立ったのでした。なんとシュールなエンドレスストーリーなんでしょう。・タカコ・半沢・メロジー
- イタリアンな野菜たち Zucca(ズッカ)
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2018.03.02 Fridayイタリアンな野菜たち
Zucca(ズッカ)・カボチャ、です。日本カボチャのルーツは中央アメリカ原産、と言われています。16世紀ごろ入ってきたようですね。
イタリアのカボチャには、ふたつの流れがある、とされています。ルネッサンス期以降南アメリカから渡来した丸型のものと、古代ローマ時代にもあった細長いひょうたん型。そのどちらもが、ズッカと呼ばれます。
形のみではなく、色にもバリエーションがあるイタリアのカボチャ。オレンジはもとより、緑、黄色、シマシマカラーなど、実に多彩です。・このコーナーで前回紹介したミネストローネに「必ずカボチャを入れる」というイタリア人も少なくありません。丸みが増し、豊かなテーストになります。
我が家では好まないので作ったことがありませんが、「カボチャのトルテッリ」も有名。カボチャのピューレ入り詰めもののパスタで、マントバ地方の名産メニューです。
パスタのみならず、リゾット用としても使われるカボチャ。これまた、夫と私は苦手なので、我が家のテーブルには登場しませんが、「大好物」というイタリア人もけっこういます。・私が時折作のは、カボチャプリンです。やや手間を要するため頻繁なドルチェとはなりませんが、オーソドックスなプリンと甲乙つけがたいおいしさ、と信じます。
カロテンやビタミン類を豊富に含んだカボチャです。風邪予防、血行促進に効果があるようですので、たっぷりと食べたいものですね。・タカコ・半沢・メロジー